今働いている人のうち26%が「40代リタイア」を望んでいる
あなたはいつまで働いていたいですか? 全国の働く男女に聞いたところ「定年まで」と答えた人が最も多く、次いで「40代まで」「生涯現役」だった。全研本社調べ。
あなたはいつまで働いていたいですか? 全国の働く男女に聞いたところ「定年まで」(44%)と答えた人が最も多く、次いで「40代まで」(26%)、「生涯現役」(21%)であることが、全研本社の調査で分かった。
やはり「定年まで」と答えた人が最も多かったが、「40代まで」と答えた人が26%もいたことに驚いた人もいるのでは。この結果について、全研本社は「早期リタイアのタイミングとして40代が多くなったのでは」とみている。
また「生涯現役」と答えた人が21%いた背景について、「老後の年金を含む生活に対する不安を感じ、将来の仕事設計についてしっかりと考え始めている人が増えているのではないか。実際問題として、定年後の雇用需要が1つの壁になりそうだが、労働人口の減少を抑えるためにも、積極採用を試みる企業は増えると考えられる」(同社)
このほか「やりたい仕事ならずっとやっていたい」という条件付き生涯現役派、「今すぐにでも辞めたい」という即日引退派、「引退できる資金ができるまで」という超現実派の意見があった。
リタイアした後
リタイアした後はどうするのだろうか。「ひたすらのんびり」(43%)が最も多く、次いで「趣味に没頭」(34%)。「定年まで働く予定の人が多かったことを踏まえると1位の結果は納得。2位が肉薄したのは、趣味を持つビジネスパーソンが多いということの裏返しなのかもしれない」(同社)
経済協力開発機構(OECD)の2007年から2012年の資料によると、日本人の平均退職年齢は、法定定年年齢65歳に対し、男性で69歳、女性66.7歳。定年以降も働いている人が多い結果だが、年金問題などもあり、「今後、定年は70歳まで延長される可能性もある。実質的に“生涯現役”となりかねない状況といえる」(同社)
インターネットによる調査で、働く男女722人が回答した。調査期間は4月21日から6月2日まで。
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