「やる気」と「残業」の相関関係(1/2 ページ)
就職・転職サイトなどを運営しているヴォーカーズは「やる気と残業の切れない関係」を発表した。サイトに投稿された社員の口コミデータから「社員の士気」と「月間平均残業時間」に着目したところ……。
就職・転職サイトなどを運営しているヴォーカーズは7月15日、「やる気と残業の切れない関係」を発表した。サイトに投稿された社員の口コミデータから「社員の士気」と「月間平均残業時間」に着目し、その関係性について分析。その結果、「士気の高さ」と「残業時間の長さ」に相関関係があることが分かった。
残業100時間までは「士気の高さ」が緩やかに上昇しているが、100時間を境に急上昇。「月間100時間以上の残業が求められる環境では、より高い士気が必要とされる傾向があるのかしれない。もしくは士気が高いがゆえに、残業時間が100時間を超えているのかもしれない」(ヴォーカーズ)
残業100時間以上で士気が高い「ヒートアップ企業」
残業100時間以上で士気の高い企業ランキングをみると、1位は仲介事業などを手掛ける「オープンハウス」(月間平均残業146.7時間)。「評価制度は売り上げと直結している。かなり公正に結果が評価されている」(男性)といった声があった。2位には「マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社」(120.8時間、コンサルティング)、以下「ドリームインキュベータ」(132.5時間、コンサルティング)「リンクアンドモチベーション」(103.3時間、コンサルティング)と続いた。
上位10社のうち半分がコンサルティング業。「さまざまな業界のトップ企業の戦略に関われること。周りの優秀な人材に刺激をうける」(マッキンゼー・アンド・カンパニー、男性)、「グローバル企業に対して、大きなインパクトを与えることができることが、一番のモチベーション源」(A.T.カーニー、男性)」といった声があった。
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