iモードの利用シーンはどこまで広がる?──セガと提携

国内,海外と次々と提携を結ぶNTTドコモ。その軸は,iモードとIMT-2000である。

【国内記事】 2001年2月20日更新

 ドコモの提携戦略は,以下の2点が現在の主な目的だ。1つは,“iモードのプラットフォームを広げる”という主に国内での提携。2つめは,“iモードを海外に展開する”という海外の通信事業者との提携である。

国内での提携はプラットフォーム強化

 ドコモの国内での提携は,主にiモードのプラットフォームを強化するのが目的だ。2000年3月,iモードユーザーが500万人を突破して以来,多くの有力企業と提携,共同で会社を設立し,iモードを活用できる場を広げてきた。

 NTTドコモとセガは2月20日に発表した提携によって,国内での通信プラットフォームとしてのiモードの地位をさらに強固なものにしようとしている。

 提携の内容は,iモードとセガの業務用ゲーム機(「NAOMI」基板搭載機)を連携させた新サービスの開発に関してのもの。この提携によって,両社は「全国に展開するアミューズメント施設の業務用ゲーム機とiモード対応携帯電話機および家庭用ゲーム機などを連動させたコンテンツの提供が可能」としている。

 提携して検討していく内容は以下の3点。両社の共同開発による新サービスや対応コンテンツは,2001年秋頃をめどに提供される予定だ。

  • iモードと業務用ゲーム機器を連携させたサービス
  • ホーム,ストリート,モバイルを連携させたサービス
  • FOMAサービスと業務用ゲーム機器を連携させたサービス

iモードの利用シーンを広げるためには?

 NTTドコモのゲートウェイビジネス部,コンテンツ担当部長である夏野剛氏は,著書の中で「iモードを生活のコアにするためには,一日の様々なシーンで使ってもらえるようにしたい」と,提携の意味を語っている。

 これまでiモードを利用していなかった,利用できなかったシーンで,いかにiモードを使えるようにするかが狙いだ。たとえば,iモードとカーナビとの連携。外出中という携帯と親和性が高いシーンでありながら,運転中にiモードを利用することはあまりない。カーナビとiモードが連携することで,「カーナビの大きな画面を活用」「カーナビの位置情報を利用」などが可能になる。

 ビジネス的にはまだ成功といいがたいカーナビとiモードの連携だが,“利用シーンを広げる”という点ではその意味は大きい。

 同様に,家庭内というシーンでiモードの利用をどう増やすかという観点で行われたのが,プレイステーションとの連携だ。プレイステーションとの連携は,同時に家庭のテレビも利用できることを意味し,携帯電話の欠点の1つである“小さなディスプレイ”を克服できるというメリットもある。

 ローソンとの提携(アイ・コンビニエンス設立)も,“買い物も携帯電話で行う”という目標を掲げている。その期待のほどは,iモードを指して,「ユーザーの手の中にあり,そして24時間どこでも利用できる1300万台のLoppi」(ローソン)と言うほど。

 今回のセガとの提携も,“ゲームセンター”という家庭とはまた違ったシーンで,iモードを活用できるようにするものだ。基本的には,これまでの提携と同様の目的だが,“iモードとの連携”から“FOMAとの連携”まで視野に入っているのは注目できる。

ドコモの国内でのiモード関連の提携,会社設立

2000年3月 プレイステーション・ドット・コム・ジャパン出資 iモードを利用した販売 ドコモ
2000年3月 ジャパンネット銀行出資 iモード向け金融サービス ドコモ
2000年4月 ペイメントファースト共同設立 インターネット決済サービス ドコモ
2000年6月 ディーツーコミュニケーションズ設立 iモードでの広告ビジネス ドコモ
2000年8月 SCEと提携 iモードとプレイステーションの連携サービス ドコモ
2000年10月 アイ・コンビニエンス設立 iモードを利用したECサービス ドコモ
2001年2月 セガと提携 iモードと業務用ゲーム機の連携サービス ドコモ

IMT-2000でのデファクトスタンダードを目指すドコモ

 ドコモが現在着実に進めているのは,IMT-2000時代にデファクトスタンダードとなり,世界中へ展開していくことだ。

 日本の携帯電話契約者は2001年1月末の段階で,既に5800万人あまり。最近では上方修正されることもあるが,“国内の移動体通信のユーザーは8000万人が天井”と一般には言われている。今のままのペースでいけば,2年程度で市場は飽和する(2月8日の記事参照)。

 第2世代と呼ばれるデジタル携帯電話では,PDCと呼ばれる日本独自の方式を採用したことで,GSMなどを採用した海外への進出が困難になっていた。第3世代のIMT-200では,ドコモは世界で最も早くサービスを開始する事業者だ。さらにW-CDMA(DS-CDMA)と呼ばれる最も世界標準に近い方式を採用する。

 ドコモは,“IMT-2000でのデファクトスタンダードを確立し,海外にも展開していくのが狙い”と関係者は見ている。下表のとおり,各国でドコモは事業者に資本参加,あるいは提携を行い,IMT-2000サービスを進めていく。

ドコモの海外事業者との提携や資本参加

社名 ニュースリリース
米国 AOL Fixed Mobile Convergence分野の海外事業展開 ドコモ
米国 AT&Tワイヤレス 米国でのiモードなどモバイルマルチメディア展開 ドコモ
英国 Hutchison 3G UKホールディングス IMT-2000やモバイルマルチメディアへの展開 ドコモ
オランダ KPNモバイル IMT-2000やiモードの展開 ドコモ
香港 Hutchisonテレフォン IMT-2000やモバイルマルチメディアへの展開 ドコモ
台湾 KGテレコム IMT-2000やモバイルマルチメディアへの展開 ドコモ

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[九条誠二,ITmedia]

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