特集:パケット対応モバイルインターネット接続を徹底チェック──NTTドコモ FOMA

【国内記事】 2002年1月9日更新

 2001年10月に3G携帯電話で初の商用サービスを開始したのがNTTドコモのFOMA(2001年9月の記事参照)。広帯域なW-CDMA方式を採用し,データ通信は,現時点で受信最大384Kbpsのパケット通信が可能で,64Kbpsの回線交換もサポートする。

 ただしサービス開始直後ということもあり,現時点で利用できるのは関東圏と名古屋,大阪のみ。2002年春には全国主要都市へエリアを拡大するが,全国サービスといえるレベルに達するにはまだまだ時間がかかると予測される(2001年9月の記事参照)。

 PCと接続してのデータ通信は,音声端末であるスタンダードタイプ「N2001」「N2002」でも可能だが,一体型カード端末(PCカード タイプ2 エクステンド)「P2401」がある。なおFOMAの場合,FOMAカードの差換えで複数の端末を1つの契約で利用できるが(2001年10月の記事参照),P2401をPCカードスロットに装着したままFOMAカードを抜き差しすることはできない。音声端末とP2401を1つの契約でFOMAカードを手軽に差し換えて利用するといった使い方はあまり考慮されていないようだ。


 FOMAでパケット通信を行う場合,対応プロパイダとの契約が必要になるが,現時点では大手ISPの一部しか対応していない(2001年12月の記事参照)。ただ,NTTドコモが運営するmoperaを利用すれば追加コストなしでインターネットに接続できるから,この点をさほど気にする必要はない。なお64Kbpsの回線交換は,ほとんどのISPで利用できる。

 FOMAの音声端末に関してはバッテリーの持ちの悪さが指摘されるが(2001年9月の記事参照),一体型カード端末の場合,この心配はない。反面,電源供給を行うPC側の電力消費が気になるところだ。

 料金体系では一体型カード端末向けのFOMAデータプラン22(2200円/月)や3種類のパケット割引サービス(パケットパック)がある(2001年9月の記事参照)。標準のパケット通信料金は0.2円/パケットと,同社PDCのパケット通信料金よりは割安だが,PacketOneの0.1円/パケットと比べると倍になる。インターネット接続に利用するならばパケットパックの併用が前提になるだろう。

特集ページに戻る

関連記事
▼ FOMAの素朴な疑問──Q&A26選
▼ FOMAのデータ通信カード「P2401」の速度を試す
▼ 案外つながるぞ,FOMA──都心部で通話テスト
▼ FOMA本サービスの料金体系が発表
▼ FOMAの今後の課題はこれだ
▼ FOMAでパケット料金は安くなったのか?
▼ FOMA端末のスペックが発表──P2101Vはiアプリ30Kバイト
▼ FOMAカードで複数端末を使い分け?

[坪山博貴,ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!