イメージ一新の折りたたみ,新スタンダードの「P211i」をチェックする(4/4)
充実のメール機能メール機能を見ていこう。松下製端末は早い時期から電話帳連動のフォルダ振り分け機能などを実現しており,本製品もこの点は充実している。 メールの一覧機能も非常に凝っている。電話帳連動の自動フォルダ分け機能に加え,6パターンの一覧選択が可能。メール一覧は6段の一覧部と下部の2段の情報部に分かれ,どの部分にタイトル,差出人,日時を表示するか選択できる。またマーキー(横スクロール)表示を設定することも可能で,長いタイトルなどもキー操作なしで全体を読み取ることができる。 電話帳との連動もスムーズだ。メールアドレスが登録された電話帳を検索した状態や,発着信履歴からメール作成画面に移行できる。メールアドレスが登録された相手からの受信したメールではメールアドレス欄には電話帳に登録した氏名が表示される。ただしこのマッチング情報を元にメール画面から電話を発信することはできない。この点がソニー製端末のEVメール機能とは異なる部分だ(2001年3月の記事参照)。 同報メールのアドレス入力方法も改善されている。P503では1件1件アドレス追加のための操作が必要だったが,本製品では何件追加するかを先に指定して,まとめてアドレス入力できる。それほど利用頻度が高い機能ではないが,改善点の1つだ。 文字サイズは2段階になっており,標準サイズでは10×9文字,拡大サイズでは7×7文字表示となる。P50xとは異なり横長表示はサポートしていない。松下製端末はビジネスマンなどにも人気が高いこともあり,小さな文字は読みにくいといった層を配慮しての拡大文字サイズだろう。
細かいことだが,メール着信音の動作時間が1秒単位,1〜30秒間で設定可能になった点も改善ポイント。他社製品では実現済みの機能だった。
従来製品から大幅な改善と遊びの要素の追加で万人向けの製品に松下製端末は,以前は小型・軽量,使い勝手といった基本性能のよさで人気を集め,売れ筋製品の筆頭であった。しかしここ数年はNEC製やソニー製などに人気を奪われていた(2001年10月の記事参照)。 P211iではスペック的に他社製品に見劣りする部分はほとんどなくなり,むしろ上回る部分もある。32和音+PCM音源の着信メロディ機能も魅力的で,6万5536色表示にディスプレイと合わせて遊びの要素という点でも他社製品を凌ぐ。 それでいて同社ならではの使い勝手のよさは継承されているし,ビジネスマンが持っても気恥ずかしくない黒(ハードブラック)がカラーバリエーションとして用意される点も同社らしい。いろいろな意味でバランスの取れた万人向けの製品に仕上がっている。 本製品はiアプリが動作しない点を除けば503シリーズをも凌ぐ魅力をも持つ。もちろん登場時期のズレを考慮すれば当然かもしれないが,“iアプリはいらない”という人には非常に魅力的だ。同社製品のファンはもちろん,NTTドコモで折りたたみ型の購入や買い換えを考慮している人はN211iと本製品で大いに迷うことになるだろう。
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