Mobile Weekly Top10：
NECの独走はまだまだ続く？

「504i」でも好位置に付きそうなNEC製端末。しかし，その後の新機種ラッシュにNECはどう出るか。

【国内記事】

2002年3月28日更新

Weekly Mobile Top10 3月21日〜3月27日
1位	“N”だけで53％──NECに偏るiモード
2位	三洋電機，AirH"対応の音声端末「RZ-J700」を発表
3位	折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー
4位	AirH"128Kパケットの疑問を解く（後編）
5位	あの人のPalmを見たい！：CLIE PEG-T400をヘビーに使いこなす中学1年生・dogaemonくんのPalmデバイス
6位	ドコモ，携帯電話のアクセスチャージを公開
7位	写真で見る1x端末──スタイリッシュな「A1012K」
8位	AirH"128Kパケットの疑問を解く（前編）
9位	現実のような都市を再現する3次元立体地図が登場
10位	PDA組込型試作機も登場――凸版印刷の電子ペーパー

　先週のアクセスランキングトップを飾ったのは，ソフトバンクVへのアクセスデータの分析記事。「NECが強いとは聞いていたが，ここまで使われているとは……」と感じさせるデータだった。

　確かに，電車の中などで携帯を取り出して操作しているのを見ると，NEC端末が多い。それだけアクティブなユーザーに支持されているということでもあるのだろう。

　503iSがすべて折りたたみ型で登場した今，果たして「折りたたみのNEC」というブランド力がどれだけの威力を持っているのかは分からないが，ユーザーから信頼を受けているのは確かだろう。

　この春と言われている「504i」シリーズでも，NEC製端末は大躍進しそうな勢いだ。

逆にいえば無難なNEC製端末

　しかし，逆にいえば“無難”という言葉ついて回るのもNEC製端末だ。新型が出てもデザインはほぼ踏襲。メニュー内容も，少しずつ改善はされているものの，基本的には同じ路線を進んでいる。

　このあたりは，目を引くデザインを毎回投入してくるソニー・エリクソンや，アンテナレスなどを盛り込んでくる三菱電機とは異なる部分だ。

　どちらがいいのかは，とても難しい。しかし“売れているから，基本部分を変えにくい”という事情があるのも事実だろう。

　FOMAには積極的なNECだが，カメラ付き端末などの登場にどう対応してくるかは，今後の見所だ。

機種変更のタイミングには注意？

　今回のデータでもう1つ驚いたことは，予想以上に新機種への買い換えが進んでいるということ。6割以上が503iシリーズを使っているということは，ほとんどの人がこの1年で携帯を買い換えたということだ（もちろん，携帯を通話以外にも使うアクティブなユーザーに限っての話だが）。

　多少なりともこの流れが続くなら，他社が1年でNECの座を奪うことも不可能ではない。しかし504iは基本スペックこそ各機種大幅に向上するが，“目玉の新機能”と呼べるものに欠ける。502iユーザーは機種変更するだろうが，503iユーザーからの乗り換えを促すには少々苦しいとも感じるのだが，どうだろうか。

　カメラ付きやGPS機能付き端末も，504iのあとには控えているだけに，ドコモユーザーは機種変更のタイミングには悩むところかもしれない。

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[斎藤健二，ITmedia]

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