「A3012CA」のカメラ機能を徹底チェックする(3/3)
フレームやスタンプは追加も可能“持ち歩けるプリクラ”として活用される携帯内蔵カメラだけに,フレームやスタンプといった機能は楽しみがいのある機能だ。A3012CAでは,標準で搭載されている10種類のフレーム,20種類のスタンプに加え,ネットから追加データをダウンロードできる。 待ち受け画面から,「ezキー」を2回押すだけでカシオのオリジナルサイト「CA'zCAFE」にアクセス。フレームやスタンプに加え,着信メロディや待ち受け画像などをダウンロードできる。
A3012CAのカメラ機能は?A3012CAのカメラ機能は,結局どうだろうか? 評価が分かれるのは35万画素CMOSセンサを搭載した部分だろう。ツーカー向けの東芝製端末「TT21」では,既に11万画素のCCDカメラを内蔵。暗部に強く,レスポンスのいい表示を見せてくれた。
しかし,CDMA2000 1xのネットワークを使うA3012CAの場合,35万画素CMOSという選択は正しかっただろう。巨大な添付ファイルが送信できるKDDIのネットワークとメールシステムを活用するには,VGAサイズの画像が撮影できる35万画素のカメラは必須の装備であったといっていい。 A3000シリーズでは,「メールにファイルが添付されている場合,上りの通信速度が64Kbpsになる」(KDDI広報)と,大きな画像を添付した場合も高速に通信できる。 au端末同士だけではなく,J-フォン端末にも画像を送信できるようにしたことは,英断だった。写メールが,単なるカメラ付き端末ではなく“写メール”足り得たのは,複数のカメラ付き端末を投入し,相互のやりとりを可能にしたからだ。 自社のフラグシップモデルに「J-フォンにメールを送るための機能」をわざわざ搭載したことは,A3012CAの可能性を一気に拡大した。 惜しむらくは,ドコモに画像付きメールを送信できない点だ。J-フォンの写メールも,Webサービスなどを経由しないとドコモに画像を送れないだけに,差を付けるポイントとして,KDDIにはこの点も頑張ってほしかった。 写メールの躍進に引っ張られ,2002年は“カメラの戦い”の様相を帯びてきた。J-フォンに遅れること1年,とはいえ,A3012CAのカメラ機能は,J-フォン端末に勝るとも劣らない性能と機能を持っているといえるだろう。
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