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【国内記事】 | 2002年4月11日更新 |
先週の大きなニュースといえば,契約者数で,J-フォンがKDDI(auグループ)を抜いたこと。ついに……と言うべきか,やっと……と言うべきか。「(J-フォンに抜かれることは)あり得ないことだと考えている」と,KDDIの小野寺社長はCDMA2000 1xの発表会で断言したが(3月11日の記事参照),“それ”は起きてしまった。
しかし,この逆転は「一時的なもの」と見る関係者は多い。逆転はしたものの,その差はわずか1万7800。月々の契約者数から計算すれば,auグループなら1〜2日で獲得できる数字だ。
しかもKDDIでは,2月28日から1週間程度,システムトラブルのため関東・中部地方で新規加入が止まるという事件があった(3月5日の記事参照)。「このサーバトラブルがなければ,逆転されることはなかった」とあるKDDI関係者は語る。
また3月はCDMA2000 1x端末投入直前ということもあり,端末ラインアップが限られていたのも契約者数が伸び悩んだ理由の1つだ。
4月に入り,KDDIは新端末4機種を投入(3月11日の記事参照)。価格も抑えてきており(4月1日の記事参照),売れ行きは好調だという。
しかし,J-フォンも4月中にはパケット対応端末「J-P51」「J-T51」を投入する予定。“写メール”の認知度,現在の勢い共にJ-フォンが勝っているようで,契約者数の伸びも順調だ。おそらく4月以降もJ-フォンとKDDIの契約者数争いはもつれるに違いない。
もっとも,そんなことより両社が気にかけるべきは,ドコモの数字かもしれない。「写メール」や「GPSケータイ」の注目度が上がってきたといっても,相変わらず単月シェアの約6割はドコモが獲得している。2位争いを演じるよりも,ドコモのシェアを奪い取っていくことのほうが,両社が本来目指すところだろう。
携帯電話4キャリアの,ここ1年間の単月純増シェアの変化。Java対応の「J-SH07」発売あたりから(6月),“写メール”も一般に知られるようになり,J-フォンのシェアが伸び始める。ドコモは9月の「503iSシリーズ」の投入で大きくブレイク。10月には単月シェア70%を超えた。目立った端末の投入がなく低迷を続けたauも,12月の「GPSケータイ」の導入から復調を始めている
ゴールデンウィーク明けには「504iシリーズ」の投入が控えており(4月8日の記事参照),さらにドコモの勢いが増すことも,十分予想されるのだが……。
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[斎藤健二,ITmedia]
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