504iを解剖する(2)
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モード | 同時発音数 | 音の表現力 |
MA-3・4オペレーションモード | 16音 | 非常に良い |
MA-3・2オペレーションモード | 32音 | 良い |
MA-2・2オペレーションモード | 16音 | 普通 |
この2オペレーションモードと4オペレーションモードのどちらを使うかは、着メロ制作者のポリシーによるようだ。ミュージックエアポートでは、4オペレーションモードを中心に使う。それは「単にいっぱい音を鳴らしても、音圧が上がって音が割れてしまう」(同社の斉藤豊プロデューサー)からだ。
「2オペモードを使い同時発音数で勝負してもいいが、ごちゃごちゃ鳴ってしまい音の分離が悪い場合もある」(斉藤氏)
いわゆるカタログスペック上は、32和音、40和音とうたわれているが、和音数をむやみに増やせばいいというわけではないというのが、実際の着メロの現実なのである。
制作力が問われる、504i用着メロ
504iの着メロを聞いて、まず感じるのはクオリティが向上したということ。データのサイズこそ10Kバイトのままだし、和音数も16和音から大幅に変わったわけではない。しかし、新世代の音源チップを使ったことで、ひとつひとつの音の表現力が増した。
しかし、ここには“コンテンツプロバイダによって”という但し書きが付く。例えばFM音源でいうと、音がよくなったのはより複雑な波形合成が可能になったこと、そしてサンプリングした音が使えるためだ。手間暇かければいい音になる──着メロの音のクオリティは、制作者の力量によって大きく差がつくようになったともいえる。
また「音色に凝った16音で行くか」「32音を使い、同時発音数で勝負するか」「曲の厚みを削ってフルコーラス入れるか」という選択も、楽曲の聞こえ方に大きく影響する。
「表現力が上がったので、アレンジ能力が問われてしまう」(斉藤氏)わけだ。
実際、同じ曲を複数のコンテンツプロバイダのサイトからダウンロードしてみると、鳴り方が大きく違うことが分かる。曲のアレンジだけでなく、音色も異なる。
複数の着メロサイトに加入する人はあまりいないかもしれないが、楽曲データの作り方という意味では、これまで以上に、コンテンツプロバイダによって差が出るのが504iの着メロだ。自分のスタイルに合ったデータを提供するコンテンツプロバイダを、うまく選んでいく必要があるだろう。
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[斎藤健二, ITmedia]
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