504iを解剖する(3)
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型名 | D504i | F504i | N504i | SO504i | P504i |
受信メールフォルダ数 | 10個 | 29個+ゴミ箱 | 19個 | 5個 | 19個(アイコン選択可) |
送信メールフォルダ数 | 10個 | 10個 | 1個 | 5個 | 1個 |
受信メール振り分け | グループごと | 題名文字列、宛先、グループ、電話帳登録なし | 宛先 | 宛先 | グループごと |
振り分け条件数 | − | 30件まで | 700件まで | フォルダごと5件まで | − |
送信メール振り分け | グループごと | ○ | × | × | × |
メール送受信数の増加と共に、注目されているのがメールのフォルダ分け機能だ。504iシリーズでは、各機種とも受信したメールを自動でフォルダに振り分けることが可能。
利用できるフォルダの数は5個から29個と幅があるが、この数はあまり気にならないだろう。違いが出るのは振り分けの条件だ。
「D504i」と「P504i」は、基本的にアドレス帳のグループに連動したメールフォルダを持つ。アドレス帳のグループ1に登録されている人からのメールは、グループ1のメールフォルダへ……というものだ。この方式は分かりやすく、面倒な設定がいらない点がメリット。ただし、柔軟な設定は難しい。
メールフォルダごとにアドレスを設定して振り分けるのが「N504i」と「SO504i」。アドレス帳のグループとは連動しないため改めて設定しなくてはならないが、使い方によっては便利だ。
最も強力な振り分け機能を持つのは「F504i」。メールアドレスによる振り分けのほか、アドレス帳のグループによって振り分けることも可能。さらに題名に含まれる文字列を振り分け条件に設定することもできる。「!広告!」を振り分けることが可能なわけだ(5月27日の記事参照)。また、ゴミ箱フォルダも新しい試み。F504iでは消去したメールはいったんゴミ箱に移動され、ゴミ箱から消去しない限り復活させられる。
ただし細かな設定が可能なだけに、注意が必要な部分もある。複数の条件に当てはまるメールがあった場合、意図しない振り分けが起こる場合があるのだ。30個設定できる条件は、上から順に実行されていくため、順序を把握しながら条件を設定していく必要がある。柔軟性、設定の難しさ共にPCのメールソフトに、近づいたといえるだろう。
N504iとSO504iの自動振り分けの設定画面。メールフォルダごとにアドレスを指定する
メールの見つけやすさにも差
型名 | D504i | F504i | N504i | SO504i | P504i |
受信メールソート | − | 題名、日付、発信元 | 題名、日付、発信元 | 題名、日付、発信元、未読 | 日付、発信元、未読、メロディ付き、画像付き、iアプリメール付き |
受信メールフィルタ | − | 未読、既読、保護 | 未読、既読、保護、メロディ付き、画像付き | 自由文字列 | − |
受信したメールを探しやすいか? という観点で見ても、各504i端末には差が出る。D504iを除く各機種は、題名や日付、発信元のメールアドレスなどによって並び替えが可能。また、F504i、N504iは「未読のみ表示」「既読のみ表示」「保護されたメールのみ表示」などのフィルタリングが行える。
なかでも最も強力なのはSO504iだろう。メールの題名や本文に含まれる文字列を検索してフィルタリングでき、検索動作も高速。昔のメールでも簡単に見つけることができる。
フォルダ内から特定の文字列が含まれるメールだけを抽出できる。画面は、「ZDNet」の文字が含まれるメールを検索したところ。検索でヒットしたメールだけを消去することもできるため、例えば「!広告!」が含まれるメールのみを消去することも可能だ。
型名 | D504i | F504i | N504i | SO504i | P504i |
受信メール件数 | 1000件 | 300件 | 200件 | 200件 | 200件 |
画像付きメール件数 | 10件 | 5件 | 5件 | 6件 | 5件 |
送信メール件数 | 200件 | 100件 | 100件 | 100件 | 100件 |
細かなメール着信音設定ができるのは?
型名 | D504i | F504i | N504i | SO504i | P504i |
メール着信音設定 | メロディ、鳴動時間 | メロディ、鳴動時間 | メロディ、音量、鳴動時間 | メロディ、音量、鳴動時間 | メロディ、音量、鳴動時間 |
メール着信音グループ別設定 | メロディ | − | メロディ | メロディ | メロディ |
メール着信音個人別設定 | − | メロディ、鳴動時間 | メロディ | メロディ | − |
個人別設定数 | − | 30件まで | 700件まで | 10件まで | − |
個人設定場所 | − | 電話帳設定から | 各アドレス、および電話帳設定から | iモード/メールから | − |
今回、機種によって最も大きな差がついたのはメール着信音の細かな設定だ。504iでは、全機種でメール着信時のメロディと鳴動時間の設定が可能。「メール着信時に1分もメロディが鳴る」ということはなくなった。ただし音量については、電話着信時とメール着信時で個別に設定できない端末も見受けられた。
アドレス帳のグループ別や個人別に、メール着信メロディを設定できるかどうかでも差があった。最も細かく設定でき、分かりやすかったのはN504i。アドレス帳から“この人から来たメールはこの音で鳴る”と設定でき、さらに“どのグループや個人が個別に設定されているか”を一覧することもできる。
N504iのアドレス帳の画面。「電話帳便利機能」という形で、ユーザー別の電話着信音、メール着信音などを設定できる
N504iでは、個別指定で使われている着信音を一覧することもできる。画面では、「着信音1」が、「斎藤au」「斎藤健二SH51」のほか、「Private」グループに適用されていることが分かる
機能は向上した各504iだが、これまでのメニューに細かな設定を付け加えた結果、メニュー体系が混沌として、どこから設定したらいいのかマニュアルを読んでも分かりにくい端末が多数あった。「アドレス帳」から設定するものもあれば、「着信」または「音」、さらには「iモード/メール」のところに設定が入っている場合もある。メニューの分かりやすさにも気を配ってほしいところだ。
この設定機能は、元々、ドコモ向けの端末が他キャリア向けの端末と比べて遅れていた部分ともいえるかもしれない。J-フォンの「J-SH51」のアドレス帳。オプション設定から、個別に着信音を変更できる。バイブパターンや着信呼び出し時間も設定できるなど細かなカスタマイズが可能
auの「A3012CA」のアドレス帳。サブメニューの「待ち伏せ設定」から電話着信、メール着信などのメロディを選択できる。伝言メモも個別に設定できるなど、カスタマイズ項目は多岐にわたる
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[九条誠二, ITmedia]
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