ケータイ技術研究所 2
|
機種 | 最高音量平均 | 最低音量平均 | 差 |
J-SH51 | 63.7 | 43.7 | 20.0 |
A3012CA | 68.9 | 55.2 | 13.7 |
N503iS | 70.1 | 50.6 | 19.5 |
P503iS | 68.6 | 48.2 | 20.4 |
F503iS | 71.9 | 53.2 | 18.7 |
D503iS | 76.3 | 56.8 | 19.5 |
SO503iS | 62.4 | 46.0 | 16.4 |
N211i | 71.6 | 51.1 | 20.5 |
P211i | 67.7 | 48.1 | 19.6 |
F211i | 73.4 | 54.6 | 18.8 |
D211i | 73.2 | 53.4 | 19.8 |
SO211i | 63.6 | 48.0 | 15.6 |
F504i | 67.0 | 47.2 | 19.8 |
D504i | 75.6 | 55.4 | 20.2 |
参考:D503iS(ビープ音) | 75.6 | 53.0 | 22.6 |
音量と音質は、また別の話
今回のテストでは音量を測定したが、“着メロがきれいに鳴るかどうか”に重要な要素である音質はまた別の問題であることには注意したい。周波数の低い音や高い音によっても、鳴り方に違いが出ると思われる。
ダイナミックスピーカーがほとんどになってきた最近の携帯電話だが、構造は機種によって異なっている。端末を分解してみると分かるが(2001年5月の記事参照)、この小ささながらオーディオ機器でいうバスレフ型的な構造を取っているものも多い。これによって低音を強調する仕組みになっているようだが、薄型化が進む昨今の端末では、十分な容量が確保ができていないものもある。
音源チップの違いも大きな影響を及ぼす。三菱製端末は確かに絶対的な音は大きいが、「PCM音源の場合、同時和音数を増やすと同じ周波数に集中しやすい。音が割れる場合もある」(着メロ制作者)。また、FM音源を採用するNEC製端末などの場合、小さいスピーカーでも再現しやすい高い音がうまく出せるようだ。
コンテンツプロバイダが提供する着メロは、各機種の音源やスピーカーに合わせて作られており、音が割れない程度に大きく、また「SO503iS」のように最大音量が小さな端末でも、「ソリッドな、聴感上大きく聞こえる音を使って曲を作る」(着メロ制作者)というような工夫がされている。
なお、テストは以下の方法で行った。リオンの無響音室に測定装置と端末を持ち込み、スピーカー部を測定器に向け、50センチの間隔で固定した。テスト曲には、「着信メロディGIGA」からダウンロードした宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」を使用。曲の出だしであるサビの部分を12秒間鳴らし、等価騒音レベルを測定した。測定値は、人間の聴覚特性を考慮したA特性を用いて補正してある。
楽曲の違いによって音量が異なる可能性も考慮して、「D503iS」に関してはプリインストールされている間欠的なビープ音でも測定したが、測定結果には大きな差は現れなかった。
dB(デシベル)とは? 音の物理量は空気の振動エネルギーであり「音圧」と呼ばれ、単位はパスカルで表される。ただし人間の耳はエネルギーが2倍になっても、音の大きさが2倍になったとは感じない作りになっている。そのため、対数尺度であるdBを単位として用いる。基準となるのは人間に聞こえる最小限の音。これを0dBとし、エネルギーが10倍の音を10dB、100倍の音を20dBとしている。
さらに人間の耳の感度は周波数によって異なり、同じ音圧の音でも周波数が異なると大きさが異なって聞こえる。聴力の正常な若い人では、約20Hzの低音から約20000Hzの高音まで聴くことができるが、最も敏感なのは3000〜4000Hzあたりとなる。そのため周波数ごとに重みづけをしたA特性と呼ばれる曲線が補正に用いられ、補正済みの音をdB(A)と表記している。このdB(A)は、以前国内においてのみ利用されていた「ホン」という単位と同義となっている。 一般的に、ささやき声が20dB程度、普通の会話が65dB程度、怒鳴り声が80dB程度、2メートルの距離で聞いた自動車の警笛が110dB程度といわれている。
|
関連記事
[九条誠二, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ | 2/2 | 最初のページ
最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!