Mobile:NEWS 2002年7月4日 09:33 PM 更新

手のひらサイズのデジタルカメラ「サイバーショットU」と「EXILIM」を徹底比較(1/3)

手のひらサイズで130万画素、液晶ディスプレイも備えたデジタルカメラの新製品が相次いで登場した。ソニーの「サイバーショットU」とカシオ計算機の「EXILIM」だ。話題の2機種を徹底比較してみた

 デジタルカメラ市場は4万円前後の200万画素3倍ズーム機が隆盛を誇っているが、この夏、新たな潮流になりそうな製品が相次いで登場した。ソニーの「サイバーショットU」(6月27日の記事参照)とカシオ計算機の「EXILIM」(6月7日の記事参照)である。

 どちらも130万画素の単焦点デジカメで、主流となっているモデルに比べると機能はワンランク落ちるが、それ以上に大きなインパクトがある。とにかく“小さくて軽い”のだ。プチデジカメといっていいサイズでありながら、小型のトイデジカメと違って液晶モニタを備え、外部の記録メディアも使える。トイデジカメやケータイのデジカメとは写りも全然違う。

 その両者を徹底比較した。


薄さが特徴のEXILIM


とにかく小さいサイバーショットU

 作例は3ページ目から。

見た目の違い――カード型のEXILIMと、手のひらに収まるサイバーショットU

 とにかくどちらも小さい。EXILIMは厚さ11.3ミリのカードサイズで、名刺入れに入ってしまう大きさ。重さは約85グラム。記録メディアとバッテリを含む撮影時の重量は約100グラムだ。

 対してサイバーショットUは、高さがEXLIMの3分の2くらいの横長ボディ。厚さは28.6ミリとけっこうある。手でぎゅっと握ると収まるぐらいの感じだ。重さは約87グラム。撮影時の重量は約110グラムと、こちらの方がほんのちょっと重い。どちらも平均的な携帯電話並みの重さだ。

 持ち歩く時の感覚はずいぶん違う。EXILIMはカード状で非常に薄いため、胸ポケットに入れてもかさばらず、邪魔にならない。ビジネスバッグのカードケース用ポケットへの収まりもいい。しかし、レンズカバーがないため、無造作にカバンにいれておくにはケースが必要だ。

 サイバーショットUはスティック状。厚さがあるので胸ポケットに入れるとちょっと収まりが悪く、アクセサリーとして首からぶら下げるのに向いた形状だ。カバンに入れるとしても、ビジネスバッグよりはポーチやハンドバックなど、かさばるものをごちゃっと突っ込めるバッグが向いている。レンズカバーが付いているのも安心だ。

 ビジネスマン的な格好をしてる人はEXILIMが、OL的な格好をしてる人はサイバーショットUが持ち歩きやすいという感じだろうか。

機動力の違い――速さのEXLIM気持ちよさのサイバーショットU

 どちらも機動力は抜群。より速いのはEXLIMだ。スイッチオンから撮影完了まで2秒ちょっと。これは速い。基本的にEXLIMは「迅速さ」をウリにしているが、オートフォーカスじゃないのも大きい。デジカメの場合、ピントを合わせるのにやや時間がかかるのが難点のひとつだが、EXILIMは固定フォーカスなのである。

 一方、オートフォーカスのサイバーショットUはレンズカバーを開けてから撮影完了まで約4秒。起動時にメモリースティックをチェックする処理とオートフォーカスで時間がかかったという印象だ。レンズカバーを指で開けてさっと撮るというのはなかなか気持ちいい。

 せっかちな人や、わずかな時間でさっと撮影したい人(普段の生活の中に現れる突然のシャッターチャンスなど)にはEXILIMが向いている。ただ、当然ながら固定フォーカスなので「半押し」はない。もうひとつ、撮影後のポストビュー機能がないのは不満だ。

 どちらも片手で持って気軽に撮るタイプのデザイン。片手だと手ぶれしやすいが、そういうことを気にする人なら1クラス上のデジカメを選ぶべきである。

 とはいえ、撮影時に左手を添えたいこともある。その時、サイバーショットUは小さい上にレンズが端にあるため、左手の指がレンズにかかりやすい(事実、3回ほどやってしまった)。これはいまひとつだ。

液晶モニタの違い――バックライト式のEXILIMと反射型液晶+フロントライトのサイバーショットU

 EXILIMは光学ファインダー+液晶モニタ。液晶モニタは1.6型で上位クラスのデジカメと比べても遜色ない。なかなかきれいで、光学ファインダーを使う必要はほとんどないだろう。

 サイバーショットUは1.0型の反射型液晶のみで光学ファインダーはない。フロントライトはオン/オフできるが、これはメニュー上から操作するため、普段はオンにしたままになるだろう。液晶モニタが小さい上に反射型なので見え具合はあまりよくない。

 液晶モニタの見え方ではEXILIMの勝ちだ。特に再生時に違いを感じる。撮ったものをすぐ再生してチェックするならモニタがきれいな方がいい。

[荻窪圭, ITmedia]

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