Mobile:NEWS 2002年8月21日 01:44 AM 更新

3社のパケット料金を比較する

iモードの値下げ発表で、各社のパケット料金体系に注目が集まっている。各社のパケット料金を、モデルケースを使って比較してみた

 ついにiモードのパケット料金が値下げされる(8月20日の記事参照)。この機会にNTTドコモ、au(KDDI)、J-フォン3社のパケット料金について比較してみよう。

一般ユーザーにはauがお得

 ドコモのデータによれば、ユーザーの月間平均利用パケット数は7000パケット程度。そこで、これをモデルユーザーとした場合、各キャリアでパケット料金はどれくらい異なるのだろうか。

 iモードのパケット料金は0.3円/パケット。月間10万パケット以上の利用に関しては0.2円/パケットに値下げするが、一般的なユーザーは恩恵に与れないだろう(末尾コラム参照)。

 J-フォンの2.5G端末(51シリーズ)はパケット通信に対応しているが、料金体系はiモードと同じ0.3円/パケット(2月6日の記事参照)。

 最も複雑だが、割安なのがauだ。auのみがパケット/0.27円と、ほかに比べて1割安くなっている。また、3000シリーズ、5000シリーズの実質的な標準契約である「ezwebmultiコース」では、日中1時から17時までがお得タイムという設定であり、0.2円/パケットという体系が適用される(2001年11月の記事参照)。ただし、この料金体系はメールには適用されない。

キャリアドコモ(iモード)au(EZweb)J-フォン(パケット)J-フォン(非パケット・参考)
料金2100円1890円2100円1792円

月間7000パケット使った場合の月額料金。auの時間帯による割引や、大容量ファイルのダウンロードによる割引は計算に入れていない。J-フォンでは、非パケット端末が主流であるため、単純計算した参考値を掲載した。ただし料金体系が1Kバイトごと(セッションごと切り上げ)に2円という体系であり、さらにメールは別の料金体系のため、実際はデータ通信料金はより高額になると推定される

 ドコモが総務省に提示したデータによると、月間平均パケット通信量7000パケットのうち、電子メールの割合は約17%の1200パケット。ほとんどのパケット通信料は、大方の印象と異なりWebアクセスで発生している。もっとも、携帯内蔵カメラで撮影した写真を送信するときにパケット通信料が適用されるauとJ-フォンでは、Webに比べてメールの比率が高くなるだろう。


2001年4月−9月のiモード月間平均パケット通信料。ドコモが総務省に提示した資料より

ヘビーユーザーもauがお得

 では、一般の人の2倍──月間1万4000パケットを利用するヘビーユーザーの場合はどうだろうか。

キャリアドコモ(iモード)au(EZweb・ミドルパック)J-フォン(パケット)J-フォン(非パケット・参考)
料金4200円2400円4200円3584円

auのみ、PacketOneミドルパックを適用。iモードとJ-フォンには、パケット料金割引サービスは用意されていない

 割引プランを利用しなければ、料金は単純に前掲値の倍となる。しかし、ここでauに用意されたパケット料金割引サービスが威力を発揮する(2001年2月の記事参照)。PacketOneミドルパックを使うと、月間2400円の定額料で約3万7000パケットまで利用できる。つまり月間8900パケットを超えるようなユーザーは、auを利用すればあまりパケット代を気にする必要がなくなる。

 iモードも10万パケットを超える場合、0.2円/パケットとなるが、割引率ではauにかなわない。

第3世代携帯のパケット代は?

 では、第3世代携帯電話の場合はどうだろうか。FOMAはパケット料金の安さをウリにしている。「最近、iモードゲームのヘビーユーザーがFOMAへ乗り換えている。サービスエリアがまだ狭くても、パケット料金が安いのがFOMAの魅力になっているようだ」(ドコモ幹部)。

 しかしFOMAとauを比較すると、確かに平均的な利用量である月間7000パケットの場合、FOMAは安い。しかし、次第にauに逆転される。

キャリアドコモ(FOMA)ドコモ(FOMA・パケットパック20)au(EZweb)au(EZweb・ミドルパック)
7000パケット1400円2000円1890円2400円
1万4000パケット2800円2000円3780円2400円
2万8000パケット5600円2800円7560円2400円
5万6000パケット1万1200円5600円1万5120円3536円

ドコモのFOMAはパケットパックなしの場合、0.2円/パケット。パケットパック20の場合0.1円/パケット。FOMAのパケットパックは定額料を通話料金にも充当できることに注意


 確かに、月間パケット利用量が数十万パケットまで増加すれば、FOMA+パケットパックのほうが安くなる。つまり月額数万円のパケット利用者ならば、FOMAがお得なわけだ。

iモード値下げの意味は?

 iモード値下げは発表されたが、よくよく見れば対象は月間10万パケット以上の利用者。10万パケットというのは、月額パケット料金に換算して3万円になる。PCに接続してインターネットアクセスするのならともかく、Webブラウズだけでパケット代を数万円利用するのはごく限られたユーザーだろう。

 ドコモは値下げの対象となるユーザーの割合がどのくらいになるのか明らかにしていないが、ほとんどいないと見るのが正しそうだ。となると、値下げの発表は、“iモードもパケット代を下げます”というポーズだった……というのが真相なのかもしれない。



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[九条誠二, ITmedia]

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