「A5301T」でムービーメールを試す(3/3)「ムービーメール」と名付けられただけあって、動画はさまざまなシーンでメールに添付することができる。まずは撮影後のプレビュー画面、そしてデータフォルダのファイル一覧や再生中のサブメニューからも添付が可能。またメール作成時に「添付」を選択すると、そこから直接カメラを起動して撮影を行うこともできる。 気になる料金は以下のようになる。他社と比較すると、例えば割引プランのないJ-フォンでは、ムービー写メールを1通送るのに34.5円、NTTドコモのiショットは静止画を送るのに約10円かかる。割引プランを充実させたKDDIの努力が光る。 ただし、パケット割(8月26日の記事参照)を使わないと相当の金額になることは注意が必要。15秒のムービーメールは、VGAサイズの静止画以上のファイル容量になるからだ。
なお、受信したムービーメールの動画ファイルは、ezmovieフォルダに保存される。
ムービーメールの詳細を見てきたが、最も気になったのは操作のレスポンスの悪さだ。動画に限らず全般にいえることだが、(従来機よりは大きく改善されたものの)A5301Tの操作に対する反応は鋭いとはいえない。 特に、撮影後の圧縮処理はキャンセルもできないためイライラする。A5301Tは、MPEG-4の再生用に東芝製の動画再生チップ「T3D」を採用している(1月30日の記事参照)。T3シリーズにはリアルタイムの動画圧縮が可能な「T3」もあるが、コスト削減のためか再生機能のみのT3Dを採用し、エンコードはソフトウェアで行っているのがその原因と思われる。 とはいえ、15秒と撮影時間が長く動きも滑らかなムービーメールは、J-フォンのムービー写メールとは一線を画した出来だ。メッセージを伝えるとき、やはり5秒では難しい場合が多い。テレビのスポットCMがおおむね15秒なのを見ても、ムービーメールは“使い物になる”ビデオメール機能だといえる。 現在のところ、ムービーメールを送れる端末はA5301Tのみ、再生できるのはA5301Tと「C5001T」の2機種だけ。だが、PCでもムービーの作成と送受信が行えるほか、KDDIは今後ムービーメール対応端末の増加を宣言している(9月17日の記事参照)。コミュニケーションツールはプラットフォームの数が普及への条件であり、その点でも今後の展開に期待できるといえるだろう。
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