かゆいところに手が届く「A5301T」のこんな機能(2/2)
かな漢字変換機能では、他機種にならび予測変換機能を搭載した。「POBox」に似た画面インタフェースで、一文字入力すると候補が画面の下半分に表示される。求める候補があった場合、左ソフトキーを押して予測候補から選択する形だ。 2文字目を入力すると、候補が絞り込まれる。ただし、予測辞書の単語数はそれほど多いとはいえず、求める候補が表示されていることのほうが少ない。一度確定した単語は次回から予測候補に登録されるので、あくまで入力補助的な機能だと割り切るほうがいいだろう。 またPOBoxとは異なり接続語の予測は行わない。つまり、POBoxならば「が」と入力すれば「学校」の候補が表示され、選択すれば続いて「へ」という接続語が予測候補に表示されるが、MobileRupoではあくまで入力した1文字から候補を予測するのみだ。
また、文字入力自体についても考えられる機能はすべて盛り込まれている。「大・小」切り替えキーや、逆トグル(あ→お→え→う、の順で逆回しできる)キーも備える。
A5301Tのメール機能は、現在となっては標準的だ。10個までフォルダを持ち、アドレスによる自動振り分けも可能。受信メールは、横12文字と横8文字を切り替えることもできる。 便利そうなのは、複数メールからの検索機能を備えていること。メール本文を全文検索して、該当するメールを表示できる。
もう1つ、東芝端末伝統の機能で筆者も気に入っているのが「ガチャブル」機能。折りたたみ端末では、何の気なしに、開けたり閉めたりしてしまう人も多いと思う。このガチャブル機能は、本体を開いたとき、不在着信があったら「ブル」、メール着信があったら「ブルブル」、両方があったときは「ブルブルブル」と振動して知らせてくれる機能だ。 不在着信やメールを知らせる機能としては、サブ液晶に表示したり、定期的にランプを光らせたりするのが主流だが、筆者の知る限り、このガチャブルは最高。ポケットから端末を取り出すこともなく、メールや電話の確認ができる。
A5301Tのソフトウェアは、「こんな機能が欲しい」というかゆいところに手が届く、よくできたものだ。しかし、まだ改善すべき点もある。 最も気になるのは、操作に対するレスポンスが相変わらず悪い点だ。メニューの各項目に数字キーによるショートカットを用意しているが、反応が悪すぎて、ほとんどの場合機能しない。これでも、機種が新しくなるたびに速くなってはいるのだが、サクサク……という感覚にはほど遠い。 そして反応が遅いことを補うメニュー構成になっていないところも悔やまれる。例えば、住所録を新規に登録するたびに、「登録しました OK」という画面が表示されるところ。一定時間が経てばこの画面は消えるのだが、そうでなくてもキーレスポンスが悪いのに、確認画面をいちいち表示されるとさらに遅く感じる。ちょうど、「閉」ボタンを連打しているのになかなか扉が閉まらないエレベータのような感じだ。 上下キーによるページスクロールが遅いのに、ページ送りキーを用意していないのも残念だ。ダイヤルキーの「アドレス帳ボタン」「機能ボタン」には「«」「»」という印字がされており、いかにもページ送りに使えそうだが、実際は動作しない。特にEZweb閲覧中にページ送りが使えたら……と感じる場面が多かった。
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