折りたたみでも“気くばり”健在の「A5303H」(2/3)
日立端末独特ともいえるのが「気くばりセンサー」だ。光センサーが搭載されており、着信中に端末が暗所から明るいところへ移動したのを検知すると着信音を止めるられる。例えばカバンの中やポケットの中で着信した場合に電話を取り出すだけで着信音を止められるのだ。 これが便利なのは、着信音を鳴らしたくない場所で適切な待ち受けモードへの切り替えをつい忘れてしまった場合だろう。端末を取り出すだけで着信音を停止できるのは非常に便利だ。
電話帳は行順表示が標準になっており、トレンドに則したタイプ。左右キーで「あ」「か」「さ」といった行を移動し、上下キーで1件ずつ、メールキー、EZWebキーでページスクロールもできる。リスト表示中に数字キーを押すと割り当てられたカナの行へ(「*」で英数、「#」でその他)移動することも可能だ。 ショートカットとしては待ち受け画面で数字、「*」、「#」キーを長押してダイレクトに該当する行を表示できる。 行順表示以外にはヨミガナ、グループ、メモリ番号、Eメールアドレスでも検索できる。検索方法の切り替えはリスト表示中に「右ソフトキー」から行い、標準の(電話帳キーを押した直後の)検索方法も変更できる。直前の検索方法を維持する設定も行える。
不満があるとすれば行順表示で「あ」→「い」→「う」といった移動ができないことだろう。端末によっては「あ」行表示中に1キーを押せば「い」の先頭、「う」の先頭といった表示が可能な製品もある(2002年12月の記事参照、2002年10月の記事参照)。電話帳の登録が増えてくると、ぜひ欲しくなる機能だ。 電話帳は標準で左ソフトキーに割り当てられているほか、下キーでも呼び出せる。標準をヨミガナ、メモリ番号に設定した場合は左ソフトキーでは検索指定、下キーでは先頭表示と挙動が異なる。 電話帳の一覧は名前のみで7行または6行表示となるが、登録された電話番号とEメールアドレスはオーバーラップウインドウで確認できる。本機では多用されているオーバーラップウインドウが、ここでも一覧性と情報量の両立を実現している。 発着信履歴は2行3件ずつの表示と標準的。ただし着信履歴には最新au端末に共通の「ワンギリ」識別機能があり、3秒以内の呼び出しの不在着信では赤く「不」と表示される。ワンギリ電話の識別には便利な機能だ。
電話帳とEメールの連携機能は今ひとつ。電話帳の検索結果からEメールを送信することはできるが、発着信履歴からEメールを送信したり、電話帳に登録されたアドレスから受信したEメールから電話をかけることはできない。電話帳とEメールアドレスの表示のためのマッチングは行われているのだから、この点も改善を望みたい。
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