Mobile:NEWS 2002年12月16日 09:41 PM 更新

カシオ「A5302CA」のソフトウェアを探る

カシオのKDDI向け端末「A5302CA」は、動画撮影や“着うた”などの目立った機能だけでなく、細かなソフトウェアの作り込みが魅力の1つ。アドレス帳周りと、気になるメール周りを見ていこう

 いまや手帳代わりともいえる携帯のアドレス帳の中で、「A5302CA」は1つの完成形ともいえる操作性を実現した。検索方法は「ヨミ順」「メモリNo順」「グループ順」の3つ。通常利用することの多い「ヨミ順」では、横に「あかさたな……」と列が並び、縦に登録名が並ぶ。よくあるタイプのアドレス帳だが、1-0のダイヤルボタンでそれぞれのヨミの頭にショートカットできる。

 例えば、「工藤さん」を引きたければ、「2/か」のボタンを3回押せば、「く」の先頭が表示される。東芝製「A5301T」でも実装されていたが(10月11日の記事参照)、A5302CAでは反応が高速。探したい人にすぐにたどり着ける。ただし欲をいえば、アドレス帳の検索時も側面のボタンでページ送りができるようにしてほしかった。

 またアドレス帳の変更に伴ってか、複数のヨミを入力して検索するのはやっかいになってしまった。サブメニューから「検索」を選び「名前ヨミ検索」を押して、ヨミガナを「クド」と入力して検索する必要がある。登録件数によって有効な検索方法は変わるだけに、バリエーションを持たせてほしかった部分だ。


左上のソフトキー「フォト」を押すと、顔写真付きのアドレス帳に早変わり。ただし写真の表示速度が遅いため、今ひとつ活用するのは苦しい。登録1つにつき電話番号2つ、メールアドレス2つが登録できる。住所、星座、趣味、誕生日、メモ、GPS情報など登録できる項目は多彩だ。左右キーでタブを切り替えられるのも分かりやすい。中央には写真、右のタブでは、個別にLEDランプの光り方や着信音の種類を選べる。さらに、グループごとの設定も可能だ


従来から、カシオ製端末では不在着信時に相手が何秒間呼び出しを行ったかを確認できた(7月23日の記事参照)。A5302CAでは、さらに4秒以下の着信だと、“ワン切り”の可能性ありとして赤い不在マークを表示する


A5302CAのメイン画面。壁紙にカレンダーを重ねることも可能。待受画面の上下キーでカレンダーを切り替えることもできる。決定ボタンを押すとメニューが表示される。そこから左上のソフトキーで、改めてカレンダーを表示することもできる。1点だけ、最近の携帯カレンダーにはあらかじめ祝日情報が登録されているものが出てきているが、A5302CAは未対応。ここは残念なところだ。また、ご覧のとおり、ほぼすべてのシーンで、右上に時計が表示される。基地局から時間情報を受け取っているau端末では時計が狂うことがない


アラーム機能も、最高クラス。5つのアラームが登録可能で、それぞれ曜日指定、アラーム音の指定が行える。スヌーズ機能も備えており、何分間隔かまで設定できる。アラーム一覧からサブメニューでオン/オフが切り替えられるのもいい

フル機能──完成度高いメール

 ある意味、電話よりも利用頻度の高いメール機能もA5302CAは最高クラスの評価になりそうだ。

 まず基礎的なところで、フォルダ分けは受信箱のほか10件。振り分けは、「Eメールアドレス」「送信グループ」(複数のEメールアドレスをまとめたもの)「アドレス帳グループ」「件名」の4種類で可能。合計250件の振り分け条件が登録できる。

 これだけでも不満は少ないが、さらに受信箱の内容を振り分け直す「再振り分け」にも対応。「○○さんのメールが予想外に受信箱にたくさんたまったので、まとめてフォルダ6に移そう」といったことも簡単だ。Eメール振り分けや件名振り分けは、完全一致だけでなく部分一致も対象となるため、「アドレスに"kuzyo"が含まれるメール」や「件名に『広告』が含まれるメール」も振り分けられる。

 さらに使い勝手を向上させる工夫もなされている。受信したメールのサブメニューから「アドレス表示」を行い、「Eメールアドレスサブメニュー」から、振り分け登録も可能。“メールを受信したら、振り分け先のフォルダを決める”といった作業も簡単だ。

 同じくEメールアドレスサブメニューでは、「拒否リストへ登録」も行える。これは、EZweb@mailのサーバの拒否リストにメールアドレスを追加する機能。つまり、いちいちブラウザでサイトにアクセスして拒否したいメールを登録しなくても、メールソフトから登録ができてしまうのだ。


振り分け設定。機能的には不満のない出来


受信したメールからアドレスを表示して各種設定が行える


メールを受信すると、待受画面と背面液晶に大きく「メール○件」の文字が現れ、あとは決定ボタンを次々と押していくだけでメール本文までたどり着く。メール一覧画面は、2.5件表示と、件名8件表示、アドレス8件表示。左ソフトキーで即座に切り替えられる。メール本文も「1行13文字」「1行11文字」「1行9文字」に変更可能。サブメニューから簡単に変更できる

これが最大の変更点? 文字入力

 使い勝手の面で、最大の改良点は文字入力周りかもしれない。まず、5タッチ入力時の基本的な入力方法としては、[*]キーが大文字/小文字変換ボタン、[#」キーが逆トグルボタンに割り当てられている。漢字入力時も逆トグル1回で数字を入力できる。

 かな漢字変換のエンジン自体は「ATOK」だ。しかしユーザーインタフェースは通常のATOKと異なる。画面の下半分に予測候補が並ぶ、「POBoX」に近い画面になっている。通常、上下キーで漢字変換が行われるが、A5302CAでは予測変換オン時は上下キーで予測候補の選択が行われる。通常の変換は右ソフトキーを押す。

 予測変換の使い勝手はなかなかいい。当初から登録されている予測候補は今ひとつ使えないが、一度入力した単語は(変換しなくても)予測候補に登録されるので、使い込むほどに便利になる。POBoxと異なり、最低でも1文字入力するまでは候補が表示されないのは少々残念。


メール入力時には、アドレス帳から電話番号やメールアドレスなどのデータを引いて入力したり、メモ帳を引用することもできる(画面右)

 絵文字や記号の入力がやりやすいのも魅力だ。絵文字や記号は、連続入力が可能なほか、一度利用した絵文字/記号は、リスト外に“最近利用した絵文字/記号”として別途表示される。

 メール作成時は、アドレス帳のほか、送信履歴からメールアドレスを選べる。送信履歴はもはやメール作成時の必須機能ともいえるだろう。


絵文字、記号の利用履歴が出るのはかなり便利。ちなみに、メール送信後は「送信完了しました」というダイアログが出るが(背面液晶には「Eメール起動中」)、30秒ほど経つと待受画面に戻るようになった。送信し終わるまで待っていなくても、問題ない

 またメールには「かんたんメールレシピ」という、写真付きメールや動画付きメールをウィザード形式で送れるメニューも用意されている。あらかじめ動画を撮っておかなくても、このメニューから順を追って撮影から送信までが可能だ。

 A5302CAのソフトには、大きな不満点が見あたらない。速度的には、もう少し反応が早くなってくれるとうれしいが、イライラするほどではない。各所に数字キーによるショートカットが用意されているのも、操作に慣れたユーザーにはありがたい。ただしEZwebのブラウザに関しては、まだ及第点は付けられない。速度面も操作性にも不満が残る。



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[斎藤健二, ITmedia]

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