「今年のトレンドはメガピクセル」〜au技術本部長夏くらいにはメガピクセルの携帯電話が登場するのではないか──。KDDIのau技術本部長が講演でこう話した。今年秋から少々サービスが始まる、高速なデータ通信ネットワーク、CDMA2000 1x EV-DOのパフォーマンスなども示された
「今年のトレンドはたぶんメガピクセル。携帯に100万、200万という画素数のカメラが載る。夏くらいには出るのではないか」──。
KDDIのau技術本部長である橘薫常務が2月7日、NET&COM 2003のフォーラムで講演し、今年の携帯電話の進化のトレンドをこう話した。 以前からKDDIがメガピクセルカメラ付き端末を用意しているという噂はあり、それを裏付けたかっこうだ。 橘氏は、「廉価版のカメラが携帯に駆逐されてしまう可能もないとはいえない」「(100万画素を超えれば)官公庁への提出書類にも使える。待っている企業の方もいらっしゃる」と話す。
端末の進化だけでなく、無線方式の進化が今年のauの見どころ。今年4月に試験サービス、秋から商用サービスを予定しているCDMA2000 1x EV-DOについても、パフォーマンスなどの概要が紹介された。
最大2.4Mbpsの通信速度を持つEV-DOだが、実際の速度は1Mbps程度だ。KDDIのテストによると、「エリア内のデータレートの50%以上は1.228Mbps以上」。 また複数の端末が同時アクセスした場合も、「セクタスループットは1Mbps以上」だった。複数のユーザーがアクセスした場合、スケジューリングの効果によりスループットが安定して向上するのが(2001年7月の記事参照)、示されたグラフから読みとれた。 EV-DOでは、PCからのデータ通信もサポートされる。CDMA2000 1xではデータ通信カードは用意されていないが、EV-DOでは「カード型も出す」(橘氏)。 また、EV-DOの基地局にはサムソン製と日立製の2種類の基地局が利用される。CDMA2000の基地局が1600ミリもの幅を持つのに比べ、EV-DOの基地局は300ミリ-360ミリとコンパクトだ。EV-DOの基地局はCDMA2000の基地局に併設されるが、「幅を狭くして、ちょっとした空きスペースに入れられる」(橘氏)という工夫がされていると言う。
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