Mobile:NEWS 2003年9月16日 02:04 AM 更新

使いやすさにもこだわった「A1401K」(3/3)


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 メール送信後には、自動で待ち受け画面に戻るようにもなった。閲覧時に本文のコピーができるため、返信で引用設定をONにしておかなくても必要な時だけ引用できる。またカット&ペースト用のバッファは10個準備され、選んでペーストできる。複数のメールの本文から引用することが可能だ。

メールの振分けはメールアドレスのみと一般的だが、メールアドレスの一部だけを指定して振り分けできるのは便利。携帯やPHSからのメールや会社からのメールをを特定フォルダに集めることもできるし、PC宛てのメールを転送している場合などには、「.jp」ドメインのメールとスパムメールが多い海外ドメインのメールを別フォルダにして、ある程度のスパム対策にもできる。


コピーバッファは10件用意され、ペースト時に選べる。フォルダの振り分け条件はメールアドレスのみと強力とはいえないが、再振り分け処理はかなり便利な機能だ。メールアドレスを電話帳から引用する際にも複数をまとめて選べるため、手間を最小限に抑えられる。メールのフォルダ間移動や削除でも複数選択がサポートされる

 定型文にフォトメール送信時に便利なアドレスの一部があらかじめ登録されたことも評価したい。例えばiモードユーザーへのメールなら、メールアドレスのドメイン部分を削除し、定型文から「@d.nepm.jp」を選べばいい。理想を言えば、フォトメール便を指定すれば自動でドメイン名を変更してほしいところだが。


イヤフォンマイクジャックのカバーはスライドする。よく見るとストラップホールに合わせてわずかな切込みが入り、ストラップとの干渉が最小限になるように配慮されている

日本語入力も使いやすく

 日本語変換は予測変換機能を備えた「モバイルWnn V2」。読みの入力に合わせて候補が表示され、下キーで予測候補の選択に移行できる。予測変換用の辞書も最初から豊富に登録されており、通常変換の変換結果も学習される。

 予測候補の選択中でも右ソフトキーで通常変換に移行できるなど、操作性は良好。注意する点があるとすれば予測候補として学習するのはあくまで変換結果なので、ひらがなを入力してそのまま確定すると、予測候補には反映されないことだ。よく使う文字列は漢字変換の必要がなくても通常変換処理を行い、確定するといいだろう。

 記号入力は一覧から選択するタイプ。1文字入力して終了し、直前の文字入力モードに戻ったり、複数の記号の連続入力もできる。文字入力は総合的に見てもかなり使いやすいほうだ。


予測変換では最終候補の次に通常変換が選べるなど、無駄な指の動きを減らす配慮が見られる

操作の矛盾の少なさが使い勝手を向上

 A1401Kの使いやすさは「これができないのはおかしい」と首を捻ることが少ないという類のもの。エントリーユーザーが使う際の操作の迷いや手間を極力減らしている点が評価できる。

 もちろん不満がないわけではない。132×178ピクセルのディスプレイは情報量が少ないし、フォントの見やすさも今ひとつ。視認性が悪いわけではないが、せめて160×240ピクセル程度のディスプレイであればイメージもかなり変わるだろう。


メール表示は縮小表示でも10文字×8行。「ものすごく不便」とまでは思わないが、QVGAや180×240ピクセルクラスのディスプレイを搭載した製品に慣れると、情報量もフォントの見やすさも辛い感はある

 改善を望みたいのはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製端末の「EVリンク」のような、電話帳を軸にしたEメールと通話の連携部分。発着信履歴もEメールも電話帳とは連携しているのだから、「着信履歴からEメールを送信する」「Eメールから電話をかける」といった連携はぜひ実現してほしい。

 A1013Kも使い勝手の良さで定評があったが、A1401Kはこれを超えた使い勝手を可能にしている。カメラユニットも11万画素から33万画素と実用性が増した。見た目の派手さには欠けるが、エントリー向け端末としてのこなれた操作性を備えた端末といえるだろう。



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[坪山博貴, ITmedia]

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