Mobile:NEWS 2003年12月17日 11:05 PM 更新

SH-Mobileに3DエンジンZ3DIIIが搭載

日立、カシオをはじめNECなど数多くの携帯電話が採用しているアプリCPU「SH-Mobileシリーズ」に、三菱電機製の3Dグラフィックスエンジン「Z3DIII」が導入される。

 ルネサス テクノロジは12月17日、同社の携帯電話向けアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」シリーズに、三菱電機と共同開発した3Dグラフィックスエンジン「Z3DIII」の導入を開始したと発表した。

 第1弾製品として、「SH-MobileV2」のサンプル出荷を開始した。

 Z3DIIIは、携帯電話組み込みに特化した3DグラフィックスエンジンのIP(Intellectual Property)。演算方式の高速化やマイクロコードの最適化により、従来比約2倍となる毎秒100万ポリゴン、および毎秒1650万画素のピーク性能を持つという。3DグラフィックスAPIとしては、業界団体Khronosグループが策定中のOpenGL ESに対応する予定。

 SH-Mobileシリーズは、日立製作所製のau向け端末のほか、NECの「N505i」「N505iS」(7月15日の記事参照)、カシオ製au向け端末「A5403CA」(10月6日の記事参照)などに採用されている。Z3Dシリーズは、三菱電機製のドコモ向け端末「D50xシリーズ」に搭載されている。



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▼ ルネサス テクノロジ

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