Mobile:NEWS 2003年12月24日 10:10 PM 更新

KDDI、AACで「着うた」高音質化

3キャリアが「着うた」サービスを始める中、先行したKDDIは高音質化で対抗。従来の「着うた」が使っていたMP3コーデックからAACに移行する。

 KDDIは、これまでのMP3からAAC(用語)にコーデックを変えることで「着うた」を高音質化する。具体的な時期は未定だが、CDMA 1X WIN端末から対応を始め、将来的にはCDMA 1x端末でも利用できるようにしていく構想だ。

 12月24日に、アップルが主催したQuick Time6.5の説明会で、KDDIコンテンツ開発部の上月勝博氏が明かした。

AMCのMP3から3GPP2のAACに

 KDDIが2002年12月に開始した「着うた」は、同社の動画配信サービス「EZムービー」のフォーマット、AMCを利用している。AMCは、ISO MPEG-4をベースとした独自ファイルフォーマットで、音声コーデックにはQCELPのほかMP3を利用できる。

 「着うた」高音質化に当たっては、同社が2003年11月に発売したCDMA 1X WINで採用した3GPP2フォーマットを使う(12月25日の記事参照)。

 CDMA2000陣営で標準化したフォーマットで、1X WIN端末ではEZムービーのフォーマットとして利用される。AMCのQCELP/MP3の代わりにAMR/AACを採用し、最大ビットレートも、AMCの合計64Kbpsから、最大で音声64K・映像64Kの合計128Kbps、最大ファイル容量も1.5Mバイトに増加した。

 音声コーデックがMP3からAACに変更されること、最大ビットレートが大きくなること(現行の着うたはほぼ24Kbps)が、音質が良くなる理由だ。

キャリアフォーマット音声コーデックビットレート
KDDI(現行)AMCMP324Kbps〜
KDDI(高音質)3GPP2AAC最大64Kbps
ボーダフォン3GPPMP332Kbps
ドコモ(着モーション)3GPPAAC※最大48Kbps※
各キャリアの着うたフォーマット。フォーマットおよびビットレートが異なることが分かる。ドコモの着モーションの仕様は未公開だが、iモーションフォーマットを利用することから、音声コーデックはAAC、最大ビットレートは48Kbpsではないかと推測される(ドコモ iモーション仕様のページ参照

当面はAMCとAACの両方で

 とはいえ、AACが利用できる端末は現在のところCDMA 1X WIN対応の2機種「W11H」「W11K」だけ。従来の機種はMP3しか利用できない。「MP3からAACに移行するが、当面は両方のフォーマットを併用していく」(上月氏)  ただし、AMCという独自フォーマットを採用した理由は、「2年前は(モバイル向けに)標準化されたものがなく、MP4をベースにしてAMCを作った」(上月氏)というもの。3GPP2という標準フォーマットが登場したことで、CDMA 1x端末についても、将来的にはAMCを3GPP2に変えていく見通しだ。

 「標準化路線を重視する。ネットワークが違うからフォーマットも違うというのは変。将来的には両方とも3GPP2にすることになるだろう」(上月氏)



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[斎藤健二, ITmedia]

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