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900iシリーズの「キャラ電」でできること

ドコモの900iシリーズで新たに搭載される「キャラ電」。テレビ電利用時に、自分の代わりに好きなキャラクターを表示させるというものだ。このキャラ電、どんな仕組みでどんな使い方ができるのだろうか。

 「自分がテレビ電話に出たくないとき、代わりに表示させるキャラクター」として登場するのが、「900i」(2003年12月の記事参照)シリーズのキャラ電。ダイヤルキーには「笑う」「泣く」「踊る」「驚く」など9種のアクションが割り当てられ、通話中に対応したダイヤルキーを押すとキャラクターがさまざまな動作をするというものだ。

 テレビ電話時だけでなく、キャラクターを単体で起動させて動かすことも可能。着メロのように、相手によって異なるキャラクターを設定できるので、「コレクターアイテムのような感覚でも楽しんでもらえる」(ケイ・ラボラトリーの企画制作部コンテンツプロデュースグループの森田英克チーフプロデューサー)という側面もある。

キャラ電の仕組みは?

 キャラクターの動きが相手に伝わる仕組みは、どのようになっているのだろう。実は発信者が端末側で操作しているキャラ電の動きや背景は、同時にMPEG-4形式のムービーにエンコードされている。そのムービーを音声データ一緒にテレビ電話として送ることで、相手にキャラクターの動きが伝わる。

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 そのため、900iではない従来のテレビ電話対応端末宛にも、キャラ電を使って電話することが可能だ。


左が送信側の端末に表示されたキャラ電、右が受信側の端末に表示されたキャラ電。右の受信側にはMPEG-4形式のムービーが表示されている。キャラ電のキャラクターは、タカラモバイルエンタテインメントとケイ・ラボラトリーが提供する「iキャラコール」のPOPちゃん

 なお、キャラ電用キャラクターの3DエンジンにはMascot Capsule Engine Micro3D Edition Ver.3(2003年8月の記事参照)の機能拡張版が活用されているが(2003年12月の記事参照)、遠近感や光源処理はVer.1レベル(2001年3月の記事参照)。キャラ電自体のデータサイズや推奨ポリゴン数も100Kバイト以内、750ポリゴンと少ない(2003年12月の記事参照)。

 iアプリゲームなどで用いられている3Dキャラクターと同じクオリティのモデルがキャラ電の仕様として使われていないのは、現段階の端末スペックではエンコードと3Dモデルを同時に動かす処理が重くなるため、モデルを軽く作る必要があるからだ。

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