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5分で分かる、今週のモバイル事情3月27日~4月2日

春の端末ラッシュはとどまるところを知らず、今週も新端末が発表された。番号ポータビリティの導入スケジュールは固まりつつあり、早ければ2006年夏にも開始される見込み。

まだまだあった、新端末

 新作ラッシュも落ち着いたかと思いきや、今週もまた新端末が登場した。ドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末「P252iS」だ。10代から20代の女性ユーザーにフォーカスしたエントリーモデルという位置付けで(4月2日の記事参照)、ドコモ端末としては初めて5色のボディカラーで展開する。

 ボーダフォンは、4月上旬以降発売予定のシャープ製3G端末「V801SH」に新色を追加。世界で使える端末をアピールする意味もあるのか、カラー名にはシャンハイ、マンハッタン、アテネの都市名が含まれている(4月1日の記事参照)。

 ボーダフォン端末はほかにも「V401D」がJATEを通過しており、近々の登場が期待される。

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番号ポータビリティ、開始は2006年夏を目指す

 キャリアを変えても同じ電話番号を使い続けられるようにする「番号ポータビリティ」は、早ければ2006年夏にもサービスインする見込みとなった。

 総務省の番号ポータビリティ研究会が発表した導入スケジュールは、2004年4月から導入に向けた準備を開始し、その後「事業者間の詳細仕様検討」に6カ月、「各ベンダーによる各種システム開発」に15~24カ月、「システム導入試験期間」に6~9カ月、というものだ。

 ただし、導入に向けてはまだMNPで、積み残された課題もあり、さらなる検討が必要だ。

携帯の新しい使い方を模索する動きが

 ドコモがFOMAの“何でもアダプタ”、「FOMA対応ビジュアルコントローラ」を発表、4月5日からモニター募集を開始する。

 FOMAを使って外から家電をコントロールしたり、家の中を監視したり──といった使い方が想定されている。ただ、発売時期や詳細なスペックは未定。試作機は、さまざまな可能性を見込んだ機能をすべて入れており、モニターの声などを参考にしながら、機能を絞り込んでいく予定だ。

 また、現在試験運用中のiモードFeliCaを使ったイベントが実施されるなど、夏にも登場見込みのFeliCa搭載iモード端末向けサービスをにらんだ試みも進んでいる(4月2日の記事参照)。

端末のバグが続出

 今週は端末のバグ報告が相次いだ。auの三洋電機製端末「A5503SA」にはデータが消える不具合、auのカシオ計算機製端末「A5403CA」には電池パックの不具合が見つかった。

 ツーカーの京セラ製端末「TK41」にも、Eメール作成時に、うまく送信履歴が表示されないバグが出た。

さて、来週は

 4月5日から「FOMA対応ビジュアルコントローラ」のモニター募集が開始される。また、4月上旬に発売予定のINFOBARの新色「ANNIN」や、ボーダフォンの3G端末「V801SH」について、そろそろ市場投入の予定が見えてきそうだ。

 4月7日からは「EDEX2004 電子ディスプレイ展」が開催。毎年、携帯電話ディスプレイの部材や新技術が披露されるイベントでもあり、注目だ。

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