撮影モードはシンプル、特殊効果がユニーク「A5405SA」:ケータイカメラ画質研究ラボ(2/2 ページ)
薄くて軽く、おしゃれなデザインの「A5405SA」。31万画素CCDのカメラは、画質や保存時間の面で、今時のカメラ付きケータイとしての、もうひとがんばりがほしかった。
次はあずまやを作例を見てみよう。
こちらもちょっと画角が狭いのは気になるが、色は悪くない。青空も桜のピンクも緑もちゃんと色が出ているが(偽色には目をつぶるとして)、ディテールがつぶれていて解像感がない。31万画素でVGA解像度はギリギリの線ではあるが、もうちょっとがんばってほしかったかと思う。
次はチューリップだ。
赤が浮いて見えるが、チューリップらしくきれいに出ている。ただ輝度差が大きなところではやはりエッジ処理がうまくいってないのが分かる。
屋内撮影では
次は屋内の作例だ。まずは蛍光灯下から見ていこう。INFOBARで撮ったもの(撮影日や構図がじゃっかん異なるが、照明条件は同じ)も用意した。
蛍光灯の色がきれいに補正されていて、見事ではあるが、ディテールの描写力やコントラストではINFOBARに負けてしまったのが、少々残念だ。特に輝度差が大きなエッジでの破綻が気になる。
続いて白熱灯下での撮影。
これはなかなかきれいに色が出ていて好感が持てる。特に色には不満はない。気になるのはディテールの処理だけだ。
次はロウソク灯下で撮影したものを並べてみよう。
通常モードでは増感によるノイズのみならず、黒にしまりがなくて浮いており、暗部では色が消えかけている。CCD搭載機としては残念な出来だ。フラッシュモードはこの距離(約30センチ)では光が強かったようだ。ライトモードだといい感じで照らされている。夜景モードにするとスローシャッターになると同時にホワイトバランスが太陽光に固定されたと思われる写りになった。
次は特殊効果モードの例だ。
デッサンは輪郭抽出だと思えばいい。油絵調はエンボス+ソラリゼーションという感じだ。
最後はおまけで撮ったネコだ。
一応フラッシュが自動発光している。ディテールがしっかりしてない分、ふわっとした感じに写っている。
A5405SAは、VGAカメラではあるが、いくら31万画素CCDとはいえ一世代前のカメラ付きケータイレベル画質だったのがとても残念。カメラがウリの端末ではないが、この時期に出すのならもう少しがんばるべきだったと思う。VGAどまりの30~34万画素カメラでも、もっと高画質なものはあるのだ。
関連記事
- auの春モデル、スペックから見る端末選びのポイント
auの春モデル6機種がついに出揃った。Bluetoothあり、小型のQVGA端末あり、デザインに凝ったものあり──と、選ぶのに迷ってしまいそうだ。スペックから見た買いのポイントを見ていこう。 - 写真で見る、スタイリッシュな「ANNIN」と「A5405SA」
auの春モデルの中でも、デザイン面や薄さ、軽さで注目を集めるのが「A5405SA」とINFOBARの新色「ANNIN」。この二つの端末を写真で紹介しよう。 - スタイリッシュデザインの安心ケータイ~「A5405SA」
KDDIからこだわりデザインのau端末「A5405SA」が登場する。ツインカラーパネルや外周リングつきボタン、カーソルキーなど細部までスタイリッシュに仕上げられている。GPSを使ったペア機能や使いすぎ防止機能も備える。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.