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知られざる? auトップシェアの三洋
「5月末の実績で23.3%。auのトップシェアをいただいた」
7月22日にワイヤレス ジャパン 2004で行われた講演で、三洋電機の壽英司専務が三洋電機の携帯事業の現状を話した。
同社の民生機器を扱うコンシューマ企業グループの売上構成比を見ると、ほぼ50%を携帯電話、デジタルカメラ、液晶プロジェクターが占め、6309億円に達する。最も急速に伸びた携帯電話事業は、「新しいことへの挑戦の歴史だった」と壽氏。
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同社だけが提供する国際ローミング可能な端末「GLOBAL PASSPORT」は累計で150万台を販売したほか、世界最薄のCDMA端末となる「C405SA」、FMラジオ内蔵の「A5503SA」など、他社が手を付けない機能を積極的に開発してきた。「超薄型モデルの流れが、INFOBARにつながっている」(壽氏)。
海外向け展開では、米Sprintから「SCP-8100」を303万台受注するなど、北米が中心の1つ。Sprint向けの出荷は2004年2月に累計1000万台を達成した。
もう1つの柱がPHSだ。急速に伸びる中国市場向けに三洋はPHSの端末と基地局を提供しており、端末は金額ベースでシェアトップ、台数シェアでは35%に達するという。基地局は22万台を出荷済みだ。
PHSは中国市場のほかタイ、台湾などでも普及し始めており、台湾で投入したGSMとのデュアル端末も好調(4月28日の記事参照)。「全世界でPHSが1億台を超えるのは間違いない」と述べた。
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