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結局、何が視られるのか?(モバイル放送編)1セグ放送&モバイル放送・徹底比較(2/2 ページ)

携帯向け放送が始まるといっても、何がいいのかユーザーにはピンとこない部分がある。具体的に何が視聴できるのか確認しよう。

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ラジオに飽き足らないユーザーを取り込む

 モバイル放送が期待するもう1つのサービスが、「音声チャンネル」だ。一種のデジタルラジオ放送サービスだが、各ジャンルに特化することで「通常のラジオに飽き足らなく思っているユーザー」の取り込みを目指す。料金は月額1700円~1800円程度になる見込み。

 有線ブロードネットワークスとの提携により(2002年11月26日の記事参照)、有線の音楽番組を配信する。ほかに、米国西海岸のFM放送局なども提供。「海底ケーブル経由で、米国の放送内容を同時に聴ける」(宮田氏)。


音声チャンネルの一覧メニュー

 「DJには小林克也さんや、ハロプロのアヤカさんを起用するなどする。『305』チャンネルでは、オリコンの週間チャート1~50位と初登場曲がチェックできる」

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 宮田氏は、モバイル放送では社員に端末が支給されているが、多くの社員は会社でこれを使って音楽を聞いていると笑う。

 「使い勝手がいい。(世間で流行の)携帯音楽プレイヤーもあるが、放送サービスでは『あ、これは知らない曲だけどいいね』というサプライズを楽しめる」

データ放送サービスも

 モバイル放送のもう1つのコンテンツが「データ情報サービス」だ。静止画+テキストベースの情報を、端末から閲覧できるというもの。

 ビジネスニュースやイベント情報、天気予報、生活情報などが提供される予定。モバイル放送は上りの通信手段や持たないので、片方向の情報配信サービスとなる。

 「双方向(の仕組み)もあった方がいいかと議論したが、開発コストに見合う収益があるかどうか」。将来的にモバイル放送が携帯電話と融合するようなら(9月28日の記事参照)、上りの通信サービスも提供できるかもしれないとした。

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