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第5回  スクラッチパッドへのデータ保存とダウンロードファイルの処理90Xi専用ゲームiアプリ開発講座(2/4 ページ)

900i専用のトレーディングカードゲームを開発するため、今回は携帯のスクラッチパッドを利用したデータの保存と、効果的なデータのダウンロード方法を紹介する。

スクラッチパッドの設計

 今回は、カードゲーム用データ保存にスクラッチパッドを利用するのだが、ゲームに限らず、スクラッチパッド(表内はSPと表記)を使用するアプリを作る場合、どの位置にどのようなデータを置くかを示すメモリマップを作成するとわかりやすい。今回は以下のようにメモリマップを作成した。

状態 SP位置
初回起動のフラグ 0
デッキのカード 1~ 3
所持カードフラグ 4~75
イメージのサイズ 76~
イメージのデータ 200~
今回のアプリのメモリマップ

 このメモリマップは、1回きりではなく繰り返し何度も使用するものなので、スクラッチパッドのロケーションと位置を、以下のように定数として設定する。

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ネットワークを使った画像のダウンロード

 カードゲームでは、使用できるカードが多ければ多いほど、ゲームのバリエーションが広がる。たくさんのカードを生成していくため、ネットワークを利用して効率的に画像をダウンロードしていくことも重要だ。ネットワークからデータを読み込むには以下のように記述する。

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 Connector.open()の第一引数には読み込みたいURLを指定する。IApplication.getSourceURL()は、サーバに配置されているそのアプリのパスをString型で返してくれる。例えば、アプリの配置URLが以下の通りだとする。

http://example.com/card-appli/card.jar

 プログラム中でgetSourceURL()を使うと、"http://example.com/card-appli/"が返ってくる。アプリ配置場所にresフォルダを作成し、gifファイルを置いておけばいい。第二引数はHttpConnection.setRequestMethod()でHttpConnection.getLength()で取得したデータのサイズを得られる。HttpConnectionから得たInputStreamから、read(byte[] b)を実行することで、バイト配列のbに、gifファイルのデータが格納される。

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