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CMOSの弱点を改善、屋外撮影の画質が向上~「W21T」ケータイカメラ画質研究ラボ(3/3 ページ)

東芝の「W21T」は、前モデルの「A5506T」と同じ130万画素のCMOSセンサーを搭載。屋外撮影では、CMOSセンサーの弱点をカバーする絵作りをするなど、画質の向上が見られた。

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 次は白熱灯下での撮影。

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 白熱灯下で撮影。左がノーマル、右があざやか

 ホワイトバランスは完璧に補正されているが、全体的に色がおとなしめ。あざやかモードにしても、特に赤が冴えないのは直らなかった。少し赤がずれている感じだ。ノイズはうまくノイズ除去処理で抑えているという感じである。

 続いてマクロモードの作例だ。

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 屋内でマクロモードで撮影

 かなり寄って撮れるのは便利だが、この飛行機やスバル360のミニカーはもっと鮮やかな赤色。ちょっと色がずれてしまったのが残念だ。

 次はロウソク灯下である。

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 上段左がノーマル、右がナイトモード、下段左がノーマル+モバイルライト

 さすがに無理な増感はできないのか、ロウソクのあかり以外はかなり暗くてほとんど写ってない。ナイトモードにすると増感されるのかやや明るくなったが、それでもCCDに比べると今ひとつだ。ただロウソクの光でもホワイトバランスを補正しているのはすごい。

 ライトを照らすとやたら青くなったが、それはロウソクの赤い光にホワイトバランスが合ってしまったためだろう。

 さいごにおまけで猫の写真を。

 照明は白熱灯、+1.0の明るさ補正(露出補正)をかけて撮影した

15fpsのQVGAムービーを、miniSDの容量分連続で撮れる

 カメラモード時に左ソフトキーを押すと動画と静止画が切り替わる。

 動画は標準SとM、高品質MとL、全画面モードの5種類がある。全画面モードは、秒15コマのQVGAサイズ動画を撮影できる。miniSDカードがいっぱいになるまで連続して撮れるという優秀なモードだ。

 映像はMPEG-4で音声はAMRという3GPP2形式。拡張子は3G2となる。

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 馬車にしろ白鳥にしろ、なかなか鮮やかできれいな動画だ。ズーム時にコツコツと音がするのは、ズームキーを押す音をマイクが拾ってしまったせいである。この動画は携帯をテレビにつないでテレビ出力することも可能だ。

予想以上にがんばった画質、使いでのある動画機能

 機能面ではオーソドックスなため、カメラ付きケータイ好きにとっては面白みに欠けるかもしれないW21Tだが、CMOSセンサーにしては“かなりがんばった”といっていい。特に屋外での画質は十分使えるものだ。5506Tに比べて向上しているといっていいだろう。

 屋内ではちょっと弱点を見せてしまったが、ホワイトバランスは強力で、動作もけっこうキビキビとしている。このあたりは高く評価したい。動画も大容量のminiSDカードを入れればけっこう本格的なものが撮れるので、遊びがいがある。

 ただカメラ付き携帯は、わりと室内で撮ることも多い。次のモデルでは室内の画質をがんばってほしい。

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