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「W21CA」搭載のOperaを「AH-K3001V」と比較する(3/3 ページ)
PCのサイトが見られるフルブラウザ、Operaの搭載が話題の「W21CA」。同じくOperaを搭載するAH-K3001Vと比較しながら、W21CAのPCサイトビューアー機能を検証しよう。
最大の違いは速度と料金体系
ITmediaモバイルのトップページ(12月20日分)とgoogleのトップページを、W21CAとAH-K3001Vのスモールスクリーンモードでそれぞれ表示してみた。かかった時間は以下の通りだ。
表示ページ | W21CA | AH-K3001V |
---|---|---|
ITmediaモバイル | 31秒(292Kバイト) | 2分1秒(219Kバイト) |
googleトップページ | 9秒(10Kバイト) | 24秒(10Kバイト) |
理論値では、W21CAの下り最大速度は2.4Mbps、AH-K3001Vは32Kbps。約60倍の差があることになるが、実際にはそれほどの差は出ない。理論値通りの値にはもちろんならないこと、またスモールスクリーンモードでは画像やレイアウトを再描画することなどが理由と思われる。W21CAとAH-K3001Vの最大の違いは、この速度差にあるといえるだろう。W21CAの表示は高速で、しかも大画面で情報量も多いため、快適にWebが閲覧できる。
最大の難点は、「ダブル定額」などの料金上限が適用されない点だ(10月6日の記事参照)。自分の通信量は確認できるが、Kバイトでしか表示されないので、パケット量は分からないし、ましてや料金は分からない。
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W21CAのPCサイトビューアーを起動すると、パケット通信がEZwebの支払い上限額には含まれないことが表示される(左)、「PCサイトビューアー通信料目安」でこれまでに利用したデータ量が表示されるので、1パケット=128バイトで計算すると、自分が使った通信料が分かる。しかしこれは少々不親切だ(右)
「いくら使ったかな」とドキドキしながらWebブラウズをするのはやはり心臓に悪い。EZwebで見られるサイトはEZwebで、見られないサイトだけをPCサイトビューアーで見るという使い方がお勧めだろう。
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