予想よりしっかりした300万画素、再生時間に課題~「SH901iS」:ケータイカメラ画質研究ラボ(3/4 ページ)
カメラの高画素化にあたっては、その分レンズ性能やAF精度も要求され、処理速度も必要になる。その上、期待される画質も上がってくる。「SH901iS」の実力やいかに。
それでは他のカットもいくつか紹介しよう。
近距離で松の枝を撮影。ちゃんとピントがあっていて枝の尖り具合もちゃんと描写できている。かなり優秀。空の描写がややわざとらしいが、わざとらしくても一向に構わないと思う。
この2枚は接写モードで撮影。色のバランスもピントの合い具合もちょうどいい。
室内編
では室内編。蛍光灯下での撮影から。
蛍光灯の色かぶりも縞模様もなく、ディテールもシャープでしっかりした写り。コントラストは高めでけっこう白トビしているが、見映え重視の鮮やか目の絵作りをするというSHの傾向とみていいだろう。それなりに300万画素っぽい写りだ。
次は白熱灯下の作例を見てみよう。
白熱灯の赤みがほどよく補正されていていい感じになっている。けっこう明るい電球を使ったので増感によるノイズは出てない。
ではもっと暗くしてロウソク灯下で撮ってみよう。
オートではシャッタースピードが1/9秒に落ちてやや増感によるノイズも出てくるが、暗部は無理せず黒くつぶしてしまうことでノイズを抑えているし、ロウソクの灯りでもピントはあっている。普通に使うには十分な写りだ。無理に増感して明るくしてないところもいい。
ピクチャーライトは例によって7色用意されているが、白と赤を使ってみた。ピクチャーライトの白が青っぽく写っているのはロウソクの光の赤みにホワイトバランスが引っ張られているからで特に問題はない。あまり遠くまでは届いてないが手前はきれいに照らされている。
夜景モードでもシャッタースピードは1/9秒と変わらず、やや露出アンダー目にして夜景の雰囲気を出すような絵作りをしている。暗いところを無理に撮るモードではなくあくまでも「夜景をきれいに撮る」モードというわけだ。
最後に室内のマクロをひとつ。
最短距離は実際に試したところ、10~15センチくらい。マクロ時の写りはなかなかよくてディテールまでしっかり写っている。
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