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FOMA用マイクロ燃料電池を改良、電力量が3倍に
NTTドコモは富士通研と共同開発したFOMA用マイクロ燃料電池を改良した。イオン伝導膜の改良により、従来の3倍の電力量を達成している。
NTTドコモは7月6日、富士通研究所と共同で試作したFOMA用マイクロ燃料電池(2004年9月30日の記事参照)で、性能向上に成功したと発表した。イオン伝導膜の改良により、従来の3倍の電力量を達成している。
燃料電池とは、水素と酸素を化学反応させて電気を取り出すシステム。モバイル向けにはメタノールから水素を取り出す「ダイレクト・メタノール方式」(DMFC方式:Direct Methanol Fuel Cells)が一般的で、メタノール水溶液の濃度を濃くすればそれだけ多くの電力量を実現できる。
ただし、高濃度メタノールは電解質膜を素通りしてしまい(メタノール・クロスオーバー)、高い出力密度が得られなくなるという問題がある。今回の試作機では伝導膜を改良することで、メタノール水溶液の濃度を従来の30%から99%以上に引き上げることに成功した。電力量は前回の試作機に比べ、約3倍になったという。
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ドコモは燃料電池の実用化に向け、さらなる研究開発を進め「2005年度末をめどに開発を完了する」(同社)予定。試作機は7月13日から15日にかけて東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン2005」会場で展示される予定だ。
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