128万画素のCMOSでもなかなかの頑張り~W32H:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
「W32H」はハイエンド機ながら、カメラスペックを128万画素CMOSに留めた。ただし要はパッと見てきれいな写真が撮れればいい。そうなっているか?
ニンジンの色などは非常にリアル。十分に明るい室内というのは、コントラスト差が少ないので撮りやすいのだ。
では白熱灯の暗めの部屋へ行ってみた。
白熱灯の部屋ではホワイトバランスが追従しておらず、オレンジかぶりが結構大きい。ライトをつけると、この距離だとライトの青白い光と赤めの白熱灯の光がまじって紫っぽくなってしまった。ちょっと残念。
ただしマクロモードにして近距離でライトを使えば……
かなりいい感じで撮れる。
カシオの「W21CA」や「W31CA」といったCCDを使った上位ランクの携帯に比べると、やはりちょっと画質は落ちるけれども、その分フォーカスも固定で気軽に撮影できるので悪くない出来といえる。
インタフェースはカシオ製端末と一緒
W32Hのメニュー構成はシンプル。だが、カシオの「ベストショット」に相当する「撮影シーン」機能はしっかり入っている。そのほかに操作として可能なのは、明るさの補正とホワイトバランスの補正くらいだ。画像はVGA以上になると横位置で記録される。
(左)撮影時の画面。このあたりのインタフェースはカシオ製端末と一緒。SXGAモードなので撮影情報は横向き表示(右)メニューはシンプル。撮影シーンは、シーンモード。撮影補助はホワイトバランスや撮影効果。撮影モードはケータイモードとPCモードの切り替えを行う。
側面にもシャッターボタンはあるが、これは自分撮り用で普段はセンターボタンで撮るのがいいだろう。撮影自体は快適で、最高画像サイズで撮ってもさほど待たされることはない。また再生時のサムネイル表示も、サムネイルからの全画面表示も高速だった。
便利なのは、よく使う機能のほとんどにショートカットキーが用意されていること。0を押すとガイドが表示されるが、W32Hは機能が多くない分、ショートカットキーを覚えてしまえばだいたいの操作はこれでまかなえるだろう。
W32Hは、パンフォーカスでCMOSセンサーということもあってカメラ性能重視で選ぶ端末ではない。ただ全体の印象として「なかなか頑張っている」ということは確かだ。
関連記事
- 使い勝手は良好、画質はもう一息~「W22H」
冬WINの第1弾として登場した日立製作所製の「W22H」。閉じたままでも、ほとんどのカメラ機能が使えるのが便利だ。画質は赤みが目立つのが気になる。 - 320万画素「903SH」と3G最軽量「703SH」同時レビュー (1/5)
携帯の世界で最初に「撮れる絵がきれい」と評判を得たのはシャープ端末。シャープの最新モデル「903SH」「703SH」の両方を、同時に取り上げてみる。 - あなたの携帯カメラを「望遠」にするレンズ
持っている携帯がズーム撮影非対応で、どこか不満。そんなユーザーにお勧めできる「携帯カメラ向けコンバージョンレンズ」がある。撮影するとどうなる?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.