ニンジンの色などは非常にリアル。十分に明るい室内というのは、コントラスト差が少ないので撮りやすいのだ。
では白熱灯の暗めの部屋へ行ってみた。
ライト未使用 | ライト使用 |
白熱灯の部屋ではホワイトバランスが追従しておらず、オレンジかぶりが結構大きい。ライトをつけると、この距離だとライトの青白い光と赤めの白熱灯の光がまじって紫っぽくなってしまった。ちょっと残念。
ただしマクロモードにして近距離でライトを使えば……
かなりいい感じで撮れる。
カシオの「W21CA」や「W31CA」といったCCDを使った上位ランクの携帯に比べると、やはりちょっと画質は落ちるけれども、その分フォーカスも固定で気軽に撮影できるので悪くない出来といえる。
W32Hのメニュー構成はシンプル。だが、カシオの「ベストショット」に相当する「撮影シーン」機能はしっかり入っている。そのほかに操作として可能なのは、明るさの補正とホワイトバランスの補正くらいだ。画像はVGA以上になると横位置で記録される。
側面にもシャッターボタンはあるが、これは自分撮り用で普段はセンターボタンで撮るのがいいだろう。撮影自体は快適で、最高画像サイズで撮ってもさほど待たされることはない。また再生時のサムネイル表示も、サムネイルからの全画面表示も高速だった。
便利なのは、よく使う機能のほとんどにショートカットキーが用意されていること。0を押すとガイドが表示されるが、W32Hは機能が多くない分、ショートカットキーを覚えてしまえばだいたいの操作はこれでまかなえるだろう。
W32Hは、パンフォーカスでCMOSセンサーということもあってカメラ性能重視で選ぶ端末ではない。ただ全体の印象として「なかなか頑張っている」ということは確かだ。
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