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ドコモに1.7GHz帯東名阪バンド割当認定
新規・既存を問わず割当を予定していた1.7GHz帯東名阪バンドのうち、5MHz幅をドコモに割り当てることが決まった。6月1日までには1.7GHz対応端末も登場する見込み。
総務省は3月15日、新たに携帯電話向けに利用可能になる1.7GHz帯(東名阪限定)をNTTドコモに割り当てると発表した。割当幅は5MHz幅。W-CDMA方式(FOMA)で利用する。
1.7GHz帯東名阪バンドの割当は今回が初めて。総務省によると、「(収容加入者数によって決まる)割当基準を満たしたのは、今回ドコモだけだった」ことから、割り当てを決めた。
ドコモは既に1.7GHz帯に対応する端末を開発済み(2005年6月14日の記事参照)。サービス開始予定の6月1日には、改めて対応端末を投入する計画だ。その後、5年後までに関東で2147局、東海で217局、近畿で1111局を運用する(2005年末のFOMA基地局数は全国で2万800局)。2008年度に1.7GHz帯で人口カバー率50%を達成する。
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1.7GHz帯は、従来の800M/1.5G/2GHz帯に加えて新たに携帯電話向けに利用可能になる帯域(2005年6月3日の記事参照)。35MHz幅が用意されており、全国で利用できる15MHz幅は、5MHzずつソフトバンクとイー・アクセスへの割当が決まっている(2005年11月9日の記事参照)。新規、既存を問わず割り当てる予定の東名阪バンドが20MHz分用意されている。
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