microSDとminiSDとRS-MMC、一番小さいのはどれ?
2006年夏モデルで目立つのが、メモリカードに「microSD」を採用した端末だ。microSDとはどんなもので、miniSDとはどう違うのか、簡単にまとめてみた。
2006年の夏モデルを見ていて印象的だったことの1つが、外部メモリとして、miniSDカードの代わりに「microSDメモリーカード(microSD)」を採用した端末の多さ。microSDとはどのようなものなのか、簡単にまとめてみた。
microSDカードは、2005年7月にSDアソシエーションが承認した小型メモリカードの規格名称だ。SDアソシエーションは、東芝、松下電機産業、サンディスクの3社によって設立された米国にある非営利法人で、SDメモリカードの技術標準や互換性の確保、普及促進を目的としている(2001年6月11日の記事参照)。
microSDのサイズは11(幅)×15(長さ)×1(厚さ)ミリと、miniSDカードの約4分の1の体積しかない。2006年5月現在、流通している汎用の外付メモリとしては最も小さなメモリカードだ。SDカードとの互換性が高く、アダプタを使えばSDカードとしてデータを読み書きできる。
名称 | サイズ(幅×長さ×厚み) |
---|---|
SDカード | 32×24×2.1ミリ |
miniSD | 20×21.5×1.4ミリ |
microSD | 11×15×1ミリ |
microSDの技術仕様は、サンディスクが開発した「T-Flash/TransFlash」(2004年2月27日の記事参照)を引き継いでおり、名前は異なるがメディアそのものは同じものだ(2005年7月14日の記事参照)。TransFlashは、NTTドコモ「M1000」(2005年4月14日)や、ボーダフォン「702MO」(2004年9月22日の記事参照)、「702sMO」(2004年9月22日の記事参照)など、モトローラ製携帯電話での採用が多かった。
左から、SDメモリーカード(サイズのmicroSDアダプタ)、miniSDカード、RS-MMCカード、microSDカード。RS-MMCはマルチメディアカードを半分にしたメモリカードで、ボーダフォン「702NK/702NKII」やドコモ「NM850iG」などに採用されている
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