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W杯のせい?──AQUOSケータイ、まさかの王座陥落携帯販売ランキング(6月12日~6月18日)

ドコモ「902iS」シリーズの熾烈な販売争い、auの夏モデル本命「ウォークマンケータイ」登場を控え、ボーダフォンからは新モデル「705SH SLIMIA」が発売されたことで大きな波乱が起こった──。

 2006年夏モデルが続々登場した先週、ドコモ「902iS」シリーズは先々週からランキングトップをひた走る「SH902iS」に続き「D902iS」「P902iS」「N902iS」も登場し、順位に大きな影響を与えた。今回は、902iSシリーズ最後の登場となる「F902iS」もランクインするのか、そしてau、ボーダフォンの販売ランキングに変化が出るのか。ではランキングを見ていこう。

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 ドコモは「SH902iS」が相変わらず強い。初登場から3週連続のトップを飾った。先週ランク入りした「D902iS」「P902iS」「N902iS」も変わらずトップ10圏内に留まったが、「SH」からトップを奪うほどではなかった。注目なのは、2005年8月に発売されたFOMAらくらくホンII「F881iES」が902iSシリーズを退け、トップ3に返り咲いたこと。らくらくホンII、エルダー層にはいまだ人気が高いようだ。

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 先週、新モデルが出たことで価格が下がった旧モデルも売れているようだと書いたが、今週も、90xシリーズでは旧モデルとなるSH902i、P902i、SH901iSがトップ10圏内に留まっている。とくにP902iは最新モデルのP902iSより売れており、順位を上げているのは興味深いところだ。

 16日に発売が開始された「F902iS」は、集計期間が2日分のみと短かったためかランクインは果たせなかった。WMA再生機能、指紋センサー、ラウンドイルミネーションなど特徴のある機能を備える端末だけに、次回の登場を期待したい。

 auは今回も大きな変動はなく、「W41CA」「A5517T」「W41S」が変わらずトップ3を独占した。2006年夏モデルの「W42K」「A5512K」もトップ10圏内に留まり、販売数を伸ばした。また夏モデルの「W44T」発売を前に「W43T」が7位から4位と大きくランクアップしている。

 今週は、22日にau夏モデルの本命「ウォークマンケータイ W42S」が発売された。都内のauショップによると、発売日には開店前から数人が並び、開店1時間でかなりの数が売れた。また、ツーカーからの同番変更で2000円引きとなるキャンペーンを実施していたこともあり、とくにツーカーから切り替えたユーザーも多かったようだ。

 来週、「W42S」のランクインは必至。長期にわたって王座を保ってきた「W41CA」からトップを奪うのか。大いに期待したい。

 ボーダフォンは、長らく天下が続くと思われていたAQUOSケータイ「905SH」が首位から陥落し、同じくシャープ製の「705SH SLIMIA」が初登場でトップを獲得した。705SH SLIMIAは上質なフォルムや質感・カラーが特徴の3G端末で、3G/GSMのデュアルネットワークに対応するモデルだ。

 905SHはサイクロイド型ヒンジ搭載液晶とワンセグ放送対応を特徴とする。6月をめどに発表するとしていた本機が、前倒しで5月27日から全国一斉発売となったのは既報の通りだが、これが“ワールドカップ需要”を見込んだ施策であることは想像に難くない。

 ところでサッカーワールドカップの日本戦中継はすべて深夜に放映された。多くの人は自宅ないし大画面設備のあるスポーツバーなどで観戦したであろうため、905SHの出番はさほど多くなかったのではないだろうか。そして今週のランキングは奇しくもオーストラリア戦に逆転負けした12日から集計されたものだ。“ワールドカップ需要”が望めなくなったので販売率が落ちたのか、単純に705SH SLIMIAに人気が集まったのか、どちらだろうか。


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