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MNP、加速がついてきたドコモ。903iシリーズが好調携帯販売ランキング(10月30日~11月5日)

番号ポータビリティが始まり、冬商戦期も間近に控える携帯業界。“攻める”“迎え撃つ”“逆襲する”……。MNP開始後2週目の販売ランキングはどのような結果となっただろうか。

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「P903i」もランクイン。903iシリーズ、順調に売れる

 番号ポータビリティの開始2週目の集計となった今回の販売ランキング。前回、初登場トップを獲得した「SH903i」に続き、11月1日に発売された「P903i」もTOP10入りを果たした。FOMA 903iシリーズはなかなか順調に売れている。

 ところで今回は「SH903i」に続いて、2位に「SH902iS」、3位に「FOMAらくらくホンIII」、4位に「P902i」、5位に「N702iD」がランクインした。中でもFOMAらくらくホンIIIが健闘している。FOMAらくらくホンIIIは現在、ハイエンドの90xiシリーズに劣らない高い人気を得ており、今回は前回より順位を1つ上げ、3位に入った。

 販売店によると「年配の方が店頭で“これがいい/これはいい”と一目惚れすることが多く、指名買いも多い」という。ハイエンドの機能までは必要ないが、通話やメール/カメラなどの基本機能を省くことなく搭載し、かつ簡単に使える工夫があること(カメラレビュー参照)、そして、いわゆる“お年寄り用”然としていない高級感のあるデザイン、手になじむサイズなどが選択のポイントとなっているようだ。

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 番号ポータビリティにおける今後の動向は、各キャリアの新端末がどのような動きを見せるかということのほかに、FOMAらくらくホンシリーズや、auの“簡単ケータイ”シリーズ、ソフトバンクの“シンプルモード”搭載端末など、ターゲットをやや絞った端末がどう動くかということもそれを占う要素になるかもしれない。

 さて、11月14日には「D903i」「F903i」「N903i」の3機種が一斉に発売される。903iシリーズが出揃ってきたところで、どのような変動があるのか、903iシリーズで人気を得る端末は何なのか。次回以降のランキングも目が離せないものとなりそうだ。

ランキングは穏やかに。ただし秋冬モデル、夏モデルともに人気が

 12月に登場予定のデザイナーズ携帯「DRAPE」、EV-DO Rev.A対応のハイエンド端末「W47T」、薄型デザインの「W44K」以外の2006年秋冬モデルを投入し終えたKDDI。ランキングの変動はやや穏やかになり、人気の傾向もはっきりしてきた。

 首位は9月14日の初登場以来独走を続ける「W43S」(写真)、2位にワンセグ端末「W43H」、3位に簡単+フレンドリーデザインの「W45T」、4位に安価+簡単が特徴の1X端末「A1406PT」がランクインし、1位から4位までを秋冬モデルが占める結果となった。なお手書き機能を搭載する「W42SA」もランク圏外から8位に上がっている。

 一方で付加価値に対する割安感があるためか、ウォークマンケータイ「W42S」、スクエア+シンプル+小型デザインの「W42K」、1Gバイトメモリ+Bluetoothの「W44T」など、いくつかの特徴的な機能を持つ夏モデルもいまだに人気がある。

 このことはKDDIとトータルプロデューサーとして就任した坂井直樹氏が考える「その人にとってベストな1台を提供できるようにする」ことにも通じ、最新機種だけでなく販売中の旧機種も含めたラインアップの豊かさを物語るといえるだろう。

 なお、W41S、ウォークマンケータイW42S、W43Sと人気モデルを続けて投入し、KDDI向け端末ではここ最近、非常に好調といえるソニー・エリクソン・モバイル製端末だが、次期モデルと目される「W44S」登場の噂も聞こえてきた。W44Sがどのような機能を備え、いつ頃登場するのか。au端末が欲しいユーザーにとってはまた1つ、“選ぶ楽しみ”、あるいは“迷いの種”が増えるのではないだろうか。

AQUOSケータイ、MNP開始から人気再燃。連続首位に

 番号ポータビリティに向けた数々の施策、そしてトラブルなどのためか、日によって端末販売数の浮き沈みが大きいことが判明したソフトバンクモバイル。ただし、同社内端末での順位変動はKDDIと同じく穏やかになってきており、人気端末の傾向も判別しやすくなった。

 首位は、ワンセグチューナー搭載のAQUOSケータイ「905SH」(写真)。そして「810SH」「811SH」「705SH」とシャープ製端末が続き、シンプル+薄型のパナソニック モバイル製端末「705P」、スライド+薄型のサムスン製端末「705SC」、ソフトバンク版“簡単ケータイ”の東芝製「810T」がランクインしている。

 ニーズが高いワンセグ機能付きの「905SH」や、iPod nano付きモデルも持ち帰り金額が0円となる「頭金0円」施策の効果は、今回も持続しているといえそうだ。

 今後、冬商戦が近づくにつれ、有効500万画素CCD+光学3倍ズームレンズ搭載の「910SH」や、カールツァイスレンズ搭載のノキア製端末「705NK」など、前人気・期待度の高い端末の登場も控えている。これらの端末による“逆襲”も期待したい。


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