“PINコード”設定してますか?──TCA、SIMカードの注意喚起サイトを設置
電気通信事業者協会は、年末年始の海外渡航予定者などに向け、携帯用ICカード「SIMカード」に関する注意喚起のための情報サイトを設置した。
電気通信事業者協会(TCA)はこのほど、携帯に挿入するICカード「SIMカード」に関する注意喚起のための情報サイトを設置した。
SIMカードは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ぶ固有の番号や、携帯電話番号、アドレス帳(保存時)、回線契約に関わる情報などの携帯を使用する際に必要となる情報が記録されるICカード。カードの差し替えにより別の携帯端末で利用できるため機種変更が容易で、1つの端末で複数の電話番号を切り替えて使用できるメリットもある。
ドコモは「FOMAカード」、auは「auICカード」、ソフトバンクモバイルは「USIMカード」、ウィルコムは「W-SIM」と各社呼び方は異なるが、回線契約や通信に関わる情報が記録されるものとして基本的な概念はほぼ共通している。
近年、海外渡航時などで携帯の盗難あるいは紛失してしまった際に第3者に悪用され、契約者本人の意図しない通信料金が課金されるトラブルが発生している。同情報サイトはこれらの背景から、年末年始の休暇時期などに向けた注意喚起のため設置した。悪用トラブルを防ぐための方法やトラブル発生時の問い合わせ先などを掲載する。
トラブル防止のための手段の1つに、TCAは「PINコード」の設定を薦めている。PINコードは第3者による無断使用を防ぐため、SIMカードを端末に差す、あるいは電源を入れるたびに使用者を確認する認証番号。正しいPINコードでないと発信・着信・各種通信機能の操作が行えず、3回(W-SIMは10回)連続して間違うと自動的に「PINロック」がかかる仕組みとなっている。
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