有機ELと197万画素AF搭載、初代と比べて“写り”はどうよ──「INFOBAR 2」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/4 ページ)
初代INFOBARから約4年の時を経て進化した「INFOBAR 2」。初代のシンプルで分かりやすい使い勝手は継承したのか、そして、有機ELディスプレイとAF付きの197万画素カメラの「写り」はどうなのか。INFOBAR 2のカジュアルさを生かした作例とともにカメラ機能をチェックしていく。
さてさて、やっと「INFOBAR 2」が登場した。初代の「INFOBAR」と比べると、デザインといい機能といい、あらゆる面が進化したといっていいほどのできで、このよくデザインされた丸みのあるストレートボディに納めるには十分すぎるレベルにある。わたしはそう思う。
カメラも、INFOBARに搭載された(当時としても)少しイマイチだった31万画素のパンフォーカスから、197万画素のオートフォーカス(AF)付きに進化している。
もう1つうれしいのが有機ELディスプレイの採用。有機ELディスプレイはまず、発色が鮮やかできれい。へたなPCのディスプレイで見るよりハイコントラストで見栄えよく表示してくれる。視野角もしかり。液晶パネルと比べて視野角が広いので、かなり斜めからでもくっきり見える。
やや無理な体勢で撮る時も便利だし、撮影した写真を数人で覗き込んで見るような場合も見にくくならない。ワンセグだけでなく、カメラ機能にも有機ELディスプレイは大変有効なのだ。
その辺をふまえつつ、早速、作例をチェックしていこう。
作例 INFOBAR 2
カメラの仕様は200万画素(正確には197万画素だが、200万画素といってしまっていい)でAF付きである。
いつもの黄色い象のすべり台と、あずまやを。
今回は晴れていたせいもあると思うものの、同じ三洋電機製の「W53SA」(カメラレビュー参照)より色がしっかり出ており、鮮やかだ。ディテールもそれなりに出ている。
CMOSセンサーと一口にいっても、センサーの種類や仕様によってやはり画質の善しあしがある。INFOBAR 2のCMOSセンサーは、お世辞にも携帯トップレベルとはいいにくい(やはり黒の締まりがもう少しほしいし、何というか“しっとり感”がない)ものの、よくある200万画素のCMOSセンサーとしてはかなりいい方だ。
注目ポイントは、画角が28ミリ相当の広角であること。少し広い範囲を写せる。
では、続けて作例をいくつか。
万国旗と(なぜこの場所に万国旗があるのか……は不明)と白い煙突と青空を。午後の日差しなのでちょっと赤みが出てしまい、煙突の色が真っ白でなかったのが残念。というわけで、シーンを“風景モード”にして撮ってみる。
風景モードで撮ると、青空の色が少しきれいになった。しかし、かなり輝度差があるような構図は得意とはいえないかも……という印象だ。
次は季節ものを。
もみじを日差しに透かして逆光で撮っている。少しぶれているが、これは風が吹いていたから。ただ、感度はそれほど高くはなく、ちょっと暗い場所だとシャッタースピードがやや遅くなるようだ。
こちらはクリスマスツリーの一部。悪くはないが、もう少し“きりっ”としてほしい感じだ。
ついでにお遊びで撮ったツリーの飾り。自分が写っております。
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