5分で分かる先週のモバイル事情:1月26日~2月1日
KDDIとソフトバンクが携帯電話の2008年春モデルを披露。ドコモの決算は減収減益ながら、2007年秋冬モデルの905iシリーズは好調だ。
1月28日、KDDIがCyber-shotケータイや3インチの有機EL搭載モデルなど10機種を発表。ソフトバンクモバイルも同日、フルキーボード搭載の“インターネットマシン”や、REGZAケータイ、VIERAケータイなど春モデル15機種を披露した。ドコモの決算は減収減益ながら、2007年秋冬モデルの905iシリーズの販売状況は好調だ。
KDDI、Cyber-shotケータイや3インチの有機EL搭載モデルなどを披露
KDDIが1月28日、2008年春モデルのラインアップを発表した。“全部入り”の「Cyber-shotケータイ W61S」、3インチの有機ELディスプレイを搭載した「W61SA」、WIN端末では初めてのGSM国際ローミングに対応した「W62S」など10モデルを投入する。すでに発表済みの「AQUOSケータイ W61SH」を加えた11モデルに発売が遅れていたKCP+端末3機種を加えた全14モデルで張る商戦を戦う。
新サービスとしては、専用アプリでユーザーのランニングやウォーキングの管理やアドバイスを行う「au Smart Sports Run&Walk」を発表した。2時間から3時間の映画が携帯電話で楽しめるサービス「LISMO Video」も明らかになったが、ダウンロード方法や料金などの詳細は後日発表する。
ソフトバンクは1000万円のティファニーケータイも投入──「本当のフルラインアップ」
ソフトバンクモバイルもKDDIと同じ1月28日に、2008年春モデルを発表した。フルキーボードを搭載した“インターネットマシン”こと「922SH」、テレビのブランドでワンセグをアピールするREGZAケータイ「921T」とVIERAケータイ「920P」、フルスライド型の「FULLFACE 2 921SH」など15モデルがある。ダイヤモンドを400個用い、価格が1000万円もするティファニーとのコラボレーションモデルもラインアップし、同社社長の孫正義氏は「フルラインアップの品ぞろえ」とアピールした。
また新ラインアップの発表と同時に、携帯電話でISPやWebメールサービスなどのメールが送受信できる新サービス「PCメール」も発表した。対応機種はFULLFACE 2 921SHとインターネットマシン 922SHとなっている。
ドコモは減収減益だが905iシリーズは好調
ドコモは1月29日に2008年3月期第3四半期(2007年10月~12月)の決算を発表した。2007年4月1日から12月31日までの売上高は3兆5220億円(前年同期比2.1%減)、営業利益は6250億円(同7.7%減)で減収減益。とはいえ、2007年秋冬モデルとして投入した905iシリーズの販売は好調で、「2月のちょっと先までは商品の手当がつかない」(中村維夫社長)というほど好調だ。
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