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ドコモと東大病院、モバイルを活用した医療研究の成果を発表
ドコモと東大病院は、2009年から実施してきたモバイル情報機器を活用した医療情報環境の構築に関する共同研究の成果を発表した。有用性が認められたため、今後も研究を継続していくという。
NTTドコモと東大病院は8月28日、2009年から共同で実施してきたモバイルを活用した医療研究「社会連携講座『健康空間情報学』」の成果を発表した。今後は2013年9月1日~2016年8月31日まで、第二期の共同研究として継続する。
2009年9月~2013年8月に実施した第一期の研究では、「2型糖尿病患者の自己管理支援システム」「クラウド型モバイル12誘導心電図システム」「携帯電話を用いた外来患者案内システム」「スマートフォンを利用したモバイル個人医療健康情報環境 smartPHR」 「服薬管理支援システム」の5テーマについて有効性を検証した。
このうち2型糖尿病患者の自己管理支援システムを利用することで、糖尿病診断の重要な基準である「HbA1c」の値が減少するというデータが得られた。クラウド型モバイル12誘導心電図システムでも、モバイル端末を使ったシステムの利用によって心筋梗塞患者の処置までにかかる時間を従来の30%に短縮できたという。こうした成果を踏まえて第二期以降の研究では、各システムの効果検証を進めて実際の医療現場に導入する仕組みの構築を目指すとしている。
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