Nuance、ウェアラブル向けの「Dragon Mobile Assistant」とキーボードを発表
音声認識ソリューションのNuanceが、画面の小さいウェアラブル端末向けに最適化したパーソナルアシスタントツールとSwypeキーボードを発表した。
音声認識ソリューションの米Nuance Communicationsは1月7日(現地時間)、パーソナルアシスタントツール「Dragon Mobile Assistant」のウェアラブル端末版を発表した。
現在モバイル端末向けに提供しているクラウドベースのパーソナルアシスタントサービスを、ボタンやメニューを表示することが難しい(あるいは不可能な)ウェアラブル端末の小さなディスプレイに最適化したという。
2014 International CESの米Omateのブースで、同ツールを搭載したAndroidスマートウォッチ「TrueSmart」のデモが行われた。TrueSmartに向かって話しかけることで、電話、メールやテキストメッセージの送信、リマインダーの設定、予定表の確認、Web検索などが可能だ。また、文字盤をフリックすることで、お気に入りのスポーツチームのリアルタイムの得点状況や株価情報、天気予報などを表示できる。
また、Gracenoteとの提携により、音楽が聞こえている状態で「この曲は何?」とスマートウォッチに話しかけるとアーティストと曲名が分かり、クラウドベースの音楽サービスに接続できる。
ウェアラブル向けSwypeキーボードは、キーボードを指でなぞる従来の入力方法に加え、スマートウォッチなどの小さな画面のために手書き入力にも対応する。ミニキーボードは現在、英語と韓国語版がある。
Nuanceの音声認識技術は韓国Samsung Electronicsのスマートウォッチ「GALAXY Gear」にも採用されている。
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文書管理ソフトや携帯電話・自動車、コールセンターなど幅広い分野で音声認識事業を展開しているNuance Communications。同社が配信中のiPhoneアプリ「Dragon Dictation」と「Dragon Search」は日本を含む世界で好評だ。同社は今後、どのような音声認識サービスを提供していくのか。 検索は“キーを押して話すだけ”――Nuanceの音声認識でケータイ操作はこう変わる
多機能化が進み、1台でさまざまな使い方ができるようになった携帯電話だが、一方で“操作が難しい”“機能が多すぎて見つけられない”といったユーザビリティ上の問題も浮上している。米Nuanceのウィヤーズ氏は、音声認識アプリケーションのVSuiteと文字入力システムのXT9や検索用新アプリケーションのT9Navを組み合わせることで、こうした問題を解決できると話す。
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