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KDDI、国内初のLTE対応大ゾーン基地局を導入 首都圏を10局でカバー
KDDIは、LTEに対応した大ゾーン基地局の導入を発表した。バッテリーやバックアップ回線などで信頼性を高め、災害地にのみに稼働する。
KDDIは3月5日、LTEに対応した災害用大ゾーン基地局の導入を発表した。首都圏における大規模災害対策として2013年4月より設置を開始し、2月26日に首都圏エリアをカバーする全10局の設置を完了、運用を開始した。
災害用大ゾーン基地局は、通常の基地局とは別に災害時のみ運用する基地局。周辺の基地局が停波した場合に起動し、1局で半径約7キロメートル以上のエリアをカバーできる。KDDIの大ゾーン基地局は音声通話と3Gのデータ通信が可能で、さらに国内で初めてLTE通信にも対応した。ただし、実際の災害時には緊急通報や災害時優先電話を優先的に接続する。
設置場所はKDDI新宿ビルなど耐震構造の建物や鉄塔などで、長時間稼働のバッテリーや有線と無線による複数の伝送路を配備するなど、大規模災害が発生しても停波しないよう信頼性を高めているという。
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基地局 | 災害 | LTE(Long Term Evolution) | バックアップ | ネットワーク伝送
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