オーティコン、MFi対応の補聴器用リモコンとiPhoneアプリを発表
オーティコンは、補聴器とiPhoneを接続するためのMFi認証リモコンを発売した。専用アプリを使うことで、iPhoneの通話を補聴器で聞いたり、ボリュームの調整などが行える。
補聴器メーカーのオーティコンは4月17日、Apple認定のMaid For iPhone(MFi)を取得した補聴器用リモコン「ストリーマー・プロ 1.2 APP」と、専用のiPhoneアプリ「オーティコン コネクトライン アプリ」を発表した。
ストリーマー・プロ 1.2 APPは、同社の補聴器と対応する外部機器を接続するための中継デバイス。BluetoothでiPhoneやiPod touchと接続することで、通話時の音声や再生中の音楽を補聴器に送信できる。従来はiPhoneにかかってきた電話やFaceTimeなどの通話を補聴器で聞くために、1度ストリーマー・プロを操作する必要があった。新モデルではオーティコン コネクトライン アプリを使うことで、iPhoneから着信操作やボリュームの調整などを操作できる。
サイズは40(幅)×85(高さ)×13(奥行き)ミリ、重量は44グラム。カラーはブラックとホワイトの2色。価格は4万2000円(税別)。
ストリーマー・プロシリーズはワイヤレスシステム「コネクトライン」に対応した固定電話やテレビ用のアダプターとも接続できるほか、公共の場や劇場に設置されている「テレコイル」(磁気ループを使って補聴器に音声を届けるサービス)や、FM補聴システムにも対応している。
オーティコンでは補聴器同士とストリーマー・プロシリーズとの通信に、NFMI(近接場磁気誘導)を採用。外部機器とBluetooth接続する場合に中継器が必要になるが、補聴器とBluetoothで直接接続する方式に比べてより自然な聞こえと省電力性を実現しているという。
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