レビュー

「デュオカメラ」や「Zoe」機能が楽しい「HTC J butterfly HTL23」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

背面に2つのカメラを備える「デュオカメラ」や、動画、編集と機能が充実した「Zoe」機能を使い、「HTC J butterfly HTL23」で遊んでみた。

1300万画素に増えたメインカメラの実力は?

 では基本的なカメラ機能のチェック。

 メインカメラには、有効画素数が約1300万のCMOSセンサーを搭載。「HTC J One HTL22」はあえて画素数を控えて400万画素のウルトラピクセルカメラを搭載してきたが、他社に比べて画素数を控えたことによるメリット(高速性や高感度など)をうまく伝えられなかったのだろう。面白いカメラではあったのだけどね。

 で、今回は1300万画素である。Xperiaなどの2070万画素には及ばないが、iPhone 5系の800万画素よりは多い。現実的なよい落としどころである。

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 画像のアスペクト比は3種類。画像サイズ大のとき、4:3が4208×3120ピクセル、16:9は4208×2368ピクセル、1:1のときは3120×3120ピクセルとなる。つまりイメージセンサーは4:3で、4:3のとき一番イメージセンサーを隅々まで使うことになるのだが、前項で上げたようにデュオカメラの効果を使うには「16:9」にしておく必要がある。4:3で撮った写真だと「クロップした写真はお使いいただけません」といわれる。そこで「いや、クロップしてるのは16:9の方だろう」とつっこんでもいいけど、つっこまないことにする。

 16:9が標準だけど、4:3でも撮れるよ、というカメラだと思っていい。まずは通常のカメラモードでオートで撮ってみる。これはもうかなりいい感じにきれい。オートだけで何ら問題なしという感じ。で、いつもなら黄色い滑り台やあずまやの写真が出てくるところなんだが、残念ながら、今回はありません。撮りに行ったらちょうどそのエリアが閉鎖されてて入れなかったのだ。ちなみにデング熱とは関係ありません。

 そこで普通に青空や風景の写真を。

 撮影モードはオート。ちょっと青いかな、と思うけど、青空下の風景写真としたら素晴らしく鮮やかできれいな写り。

 次は曇天下の建物の写真。ふむ。等倍表示してディテールをチェックすればそりゃあ細部がつぶれてたりするけれども、普及型コンデジクラスと変わらないレベルだ。

 近距離だとときどきピントを外す(後ろに合っちゃう)こともあったが、まあこれもありがちなことで、うまくいけば鮮やかできれいな写真を得られる。よしよし。

 暗い室内での写りもまあまあ。ISO感度が上がってはいるが気にならない写り。

 さらに暗い室内で猫。ISO1600まで上がったがこのくらいは撮れた。

 で、明暗差が大きなシーンだと、どうしてももっと明るく撮りたい、逆に暗めに抑えたいってことがある。そんなときはタッチAFを使う。メインの被写体をタッチするとそこにピントが合うと同時に、明るさもロックされるのだ。iPhoneと同じ仕組みと思っていい。iPhoneほど強くはかからないかなという感じ。

 お寺の門で試してみた。

普通にオートで撮影(写真=左)。門の一番暗いところをタップしてそこに明るさを合わせて撮影(写真=中)。逆に空に明るさを合わせて撮影(写真=右)

 一応露出補正機能はついているが、まずタッチAFで試してみるのがいい。結構有効だ。でもそれでは足りないほど明暗差が大きな時はどうするか。HDR機能を使う。

 HDRをオンにすると(UFocusなどは使えなくなるけど)バランス良く明暗差を調整して絵を作ってくれる。

 お見事。先ほどの写真を見てもらうと分かるとおり、結構明暗差が激しい構図なんだけど、HDRはちゃんと連写+合成でほどよくまとめてくれた。空の色も出ているし門も明るくなりすぎずにディテールが出ている。

 もう1つHDRものを。

 最後に人物。明るめの室内で人物撮影。ちゃんと顔検出してくれる。

 で、設定から「メイクアップ」を指定してやると美肌処理がかかる。メイクアップは0~10。これをかけるとUFocusなどの処理が使えなくなるが、美肌となる。


メイクアップを+10にすると肌がここまで滑らかになる

 他に、シャッターを長押しすると自動的に連写するなどおなじみの機能はあり。露出補正、ホワイトバランスといった基本的な撮影機能も利用可能だ。


ISO感度の設定画面

 ISO感度の設定……だがよくみると「MAX ISO ×××」とある。最高ISO感度を設定するもので、ISO感度自体をセットする機能じゃない点に注意。ISO感度をあまり上げすぎたくないときに使うといい。

EVと書いてあるけど、いわゆる露出補正だ。+にすると明るく撮れる(写真=左)。ホワイトバランスは普段はオート(AWB)でよし(写真=右)

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