バイドゥ、「Simeji」注力で国内向け検索サービス終了 “日本撤退”は否定
バイドゥの日本向け検索サービス「Baidu.jp検索」が3月16日に終了した。日本語入力システム「Simeji」にリソースを集中させるためで、日本からの撤退は否定した。
バイドゥの日本向け検索サービス「Baidu.jp検索」が3月16日に終了した。同社では終了の理由について、「社内のリソースとコストを日本語入力システム『Simeji』の事業に集中させるため」と説明。“撤退”などと報じた一部報道を否定した。
Baidu.jp検索は中国のポータルサイト最大手「Baidu」(百度:バイドゥ)の日本版として2007年にオープンした。しかし国内ではYahoo!とGoogleの人気が高く、シェアを伸ばすことができなかったという。事業性が見通せなかったことから、2013年8月ころからサイトのメンテナンスも停止。3月16日に行ったコーポレートサイトの更新に合わせて、サービスを終了させた。
SimejiはAndroid版とiPhone版を合わせて1400万ダウンロードを突破した人気のスマートフォンアプリ。無料で利用できるが、キーボードのデザインをカスタマイズするためのスキンなどを有料配信している。また、標準辞書を増量して長文変換の精度を向上させたiPhone向け有料版の「Simeji Pro」、専門辞書やマルチデバイスに対応したAndroid向け「プレミアムサービス」なども提供。Windows版を開発するなど、プラットフォームをスマホ以外にも広げつつある。5月7日には、Simejiのキャラクターが登場するLINEスタンプの販売を開始した。
同社ではSimejiに代表されるコンシューマー事業以外にも、中国に進出する法人向けの広告マーケティング、ライセンス事業なども手がけている。
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