iOS版Chrome更新で「通知センター」から「Eddystone」ビーコン対応端末へのアクセスが可能に
「iBeacon」対抗のオープンソースのビーコンシステム「Eddystone」をリリースしたGoogleが、iOS版Chromeの最新版をEddystone利用のIoT技術(こちらもオープンソース)「Physycal Web」に対応させた。
米Googleは7月22日(現地時間)、iOS版Chromeブラウザをバージン44にアップデートし、「Physical Web」に対応させたと発表した。
Chromeを「通知センター」の「今日」に追加しておくと、Physical Web対応サービスの近くに端末をかざすと「Eddystone」ビーコンにより、「今日」にサービス関連URLが表示され、タップするとサービスを利用できるようになる。
Physical Webは同社が推進するオープンソースのIoT(モノのインターネット)技術。GitHubのPhysical Webのページによると、逐一対応アプリをインストールしなくても、スマートフォンでIoTサービスに接続できるようにすることが目的という。
例えば自動販売機、ポスター、玩具、バス停、レンタカーなどにスマートフォンを近づけるだけでそうした対象物に関するページが開き、タップするだけで商品を購入したり、バスの到着予定が表示されたりすることを目指す。
Physical Web採用のサービスはまだないが、IoT関連サービスの開発者はこの新機能を利用することで、ChromeをインストールしてあるiOS端末の「通知センター」の「今日」画面にサービスに関連する情報を表示できるようになる。
GoogleはPhysical Web採用例として、パーキングメーターに端末をかざすことで画面で利用時間を設定し、支払いもできるサービスや、レストランの看板に端末をかざすことで使える順番待ち機能を紹介している。端末をかざすとデジタルな行列に並んだことになり、順番が来ると端末にプッシュ通知が表示される。
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