よりキレイな動画を撮るなら「スタビライザー」を使ってみよう:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)
iPhoneで動画を撮影すると意外と気になる「手ブレ」。それを抑えられる「スタビライザー」「ジンバル」というデバイスがあるのを、皆さんはご存じだろうか。どれくらい効果があるものなのか、試しに使ってみよう。
「スタビライザー」あるいは「ジンバル」と呼ばれるメカをご存じだろうか? 動き回りながら動画を録ってもブレずにキレイに録画できる、というやつだ。厳密には「スタビライザー」はブレを抑えるデバイス全体を、「ジンバル」はスタビライズ(安定化)をするためのモーターを含む機構のことを指すのだが、一般的にはどちらで呼んでも構わない。
いつもは静止画の撮影に関する話を中心に展開している「荻窪圭のiPhoneカメラ講座」だが、今回はiPhoneにスタビライザーを取り付けて動画撮影をしてみようと思うのである。
手が動いても水平を保てるカメラ
スマートフォン用のスタビライザーは、数年前からいろいろ登場している。今回は、ドローンでも有名なDJIが発売している「Osmo Mobile」を使ってみる。
撮影時は手でグリップをにぎる。グリップを持つ手が動いても、ジンバルが動作することによってiPhoneは水平を保ち続ける。どんな感じなのか、動画に収めてみたので見てみよう。
Osmo Mobileを握った手を左右に傾けても、iPhoneは水平を保っていることが分かる。これがスタビライザーのメリットだ。この動画では、スタビライザーの効果を分かりやすくするために左右の傾きだけを見せているが、Osmo Mobileは3軸ジンバルを備えているので、左右の傾きだけではなく、前後の傾きや左右の回転も補正できる。
で、Osmo Mobileを使って何を撮ろうかな、ただ歩いてるだけの動画じゃあつまらないな……と思ったら、公園でこんな子供向けのアスレチック遊具を見つけた。いかにもスタビライザー向きである。
これを駆け抜けて……と思ったが、駆け抜けるのは大変なので、転ばないようにそっと動いて撮影してみた。
階段を上ったり、吊り橋っぽい所を渡ったり、滑り台を下りたりしてるけれど、映像は見事に安定している。特に、ぐらぐらする吊り橋で安定してるのは、すごい。
これは楽しい。
Osmo Mobileの「取り付け方」と「始め方」
Osmo Mobileのセットアップは、そう難しくない。
まず、Osmo MobileにiPhoneを取り付ける。Osmo Mobileの電源が切れていることを確認して、ホルダーの背面にあるロックノブを緩める。iPhoneを横向きに取り付けたら、ロックノブを締めて固定しよう。
Osmo Mobileは、電源が切れていると回転部が固定されずフラフラしてしまう。そのため、普段持ち歩く時は、iPhoneを取り外した上で、付属の専用ケースに入れておこう。
Osmo Mobileを使うには、「DJI GO」というアプリを導入する必要がある。このアプリは、DJIのスマホ対応デバイス共通のアプリだ。
Osmo Mobileの電源を入れて、スタビライザーを安定したら、DJI GOを起動しよう。DJI製品がずらっと出てくるので、その中から「Osmo Mobile」を選んで接続する。接続時には、オンラインアクティベーション(初回接続時のみ)やキャリブレーション(微調整)も合わせて行われるので、アプリの指示に従おう。
とりあえずこれで準備完了だ。
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