愛用の腕時計をスマートウォッチに変えるバンド、ソニーの「wena project」から登場
スマートウォッチに興味があるけれど、愛用の時計にも思い入れがある――そんな人たちに朗報です。ソニーがスマートウォッチの機能を内蔵した腕時計用のバンドを発売します。
バンドだけでスマートウォッチになるのかって? 実は今回のバンドは、ソニーの新規事業創出プログラム「SAP」(Seed Acceleration Program)から生まれた「wena project」の手によるもの。つまり腕時計のバンド部分にスマートウォッチの機能を内蔵したハイブリッドスマートウォッチ「wena wrist」シリーズのバンド部分を単体販売しようという試みです。バンドですが、スマートウォッチ本体なんです。
しかも、ありがたいことにバリエーションが豊富です。まずステンレスバンドの「WN-WB01S/B」は、22mmのラグ幅に対応するシルバーとブラックの2色をラインアップ。同時に発売するエンドピースを用いれば、ラグ幅が18mmおよび20mmの時計にも装着できます。機能面はwena wristと同じで、電子マネー(FeliCa)、スマートフォンの通知受取、歩数などの活動ログ取得という3つの機能を活用できます。
価格はシルバーが3万3880円、ブラックが3万6880円(税別)。どちらも7月11日に発売予定です。
電子マネー機能だけのレザーバンドも
一方、レザーバンドの「wena wrist leather」も同時に発表されました。こちらはシンプルに機能は電子マネーのみ。新開発の小型FeliCaモジュールが組み込まれ、「楽天Edy」の電子マネー決済が利用できます。
シンプルなぶん、充電や事前の設定、スマートフォンとの連携といった面倒な作業はすべて不要。誰もが簡単に使い始めることができます。またワンタッチで着脱できるレバーピン方式のため、スマートウォッチや機械式時計など、気分やファッションに合わせて気軽にヘッド部を交換できるところもポイントでしょう。
バリエーションも豊富。ラグ幅が18mmのモデルは、ブラック、ワインレッド、ホワイトの3色、20mmのモデルにはブラック、タウニーブラウン、ブラックの3色、そして22mmのモデルはブラックとタウニーブラウンの2色を用意しました。
素材にもこだわっていて、本革の中でも“しわ”が少なくきめが細かい国内加工のカーフレザーを使用。色によって最適ななめし方を選んでいます。例えばブラック、タウニーブラウン、ワインレッドの3色では、使い込むほどに革本来の風合いが引き出される植物由来のタンニンなめし革を使用。ホワイトでは発色に優れるクロムなめし革を使っているそうです。
発売は12月下旬と少し先ですが、価格も8380円(税別)とステンレスに比べると手頃。「電子マネー機能を搭載しながらも、アンティークや代々受け継いできた形見の腕時計などにもなじむ、これまでにないスマートウォッチのスタイルを提案します」(ソニー)
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