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2017年のモバイル業界を振り返る(3月編):iPhone10年の歴史/MVNOとキャリアメールの関係Mobile Monthly Top10

アクセスランキングで振り返る、2017年のモバイル業界。3月はXperia新モデルやMVNO関連の話題が注目を集めました。iPhone 7のスペシャルモデルに関連して掲載した、iPhone10年の歴史をまとめた記事が1位でした。

 3月には、「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」のスペシャルモデル「(PRODUCT)RED」が発売されました(関連記事)。これに関連してまとめた“iPhoneの10年間”とデザインの歴史の記事が、アクセスランキング1位を獲得しました。この記事では、2007年に海外で発売された初代iPhoneからiPhone 7までのデザインを振り返っています。あらためて、世代を経るごとに画面は大きく、本体サイズは薄くなっているんだなぁと感じます。その1つの集大成が、11月に発売された「iPhone X」といえるのかもしれません。


iPhone 7の「(PRODUCT)RED」

 2月末にMobile World Congress 2017で発表された、「Xperia」の新機種は3月に入っても注目を集めています(3位、7位)。日本で発売されたのは「Xperia XZ Premium」と「Xperia XZs」でしたが、MWCではミッドレンジの「Xperia XA1」と「Xperia XA1 Plus」も発表されました(関連記事)。このあたりのモデルが3~4万円台のSIMロックフリーで日本でも登場したら、そこそこ売れると思うのですが、どうでしょう? それこそ「nuroモバイル」あたりで扱ってくれることを期待しています(と、当時の記事でも述べていますが……)。


左から「Xperia XZ Premium」「Xperia XZs」「Xperia XA1」「Xperia XA1 Ultra」

 MVNO(格安SIM)関連の記事も人気で、4位に「格安スマホに満足していた私がその満足度に疑問を抱いた理由」、8位に「「LINEモバイル」と「楽天モバイル」が安定、「0 SIM」は厳しい――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ回線2月編)」、10位に「MVNOはキャリアメールを提供できるのか」がランクイン。

 10位のキャリアメールについては根が深い問題です。キャリアメールはPOP3やIMAP4をベースに独自拡張した方式や、MMSと呼ばれる携帯電話専用のメールシステムを利用していますが、MMSはそもそもMVNOは扱えず、プッシュ通知を実現するには対応するサーバを用意しなければなりません。他に迷惑メールフィルターの対応や、コンテンツサービスへの登録も求められます。キャリアメールの利用者がいる限り、この問題はなかなか解決しなさそうです。


キャリアメールをMVNOが提供できない理由は根深い

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